東日本大震災の後に500体の石像が奉納された岩手県陸前高田市の寺で、10月6日夜、鎮魂の祈りを込めてバッハの曲を演奏するコンサートが開かれました。
陸前高田市の普門寺で6日に開かれたコンサートでは、宮古市出身のバイオリニスト・梅村真美さん、小松智佳子さんの姉妹と、元仙台フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者・山本純さんがバッハの曲を演奏しました。
この寺には震災後、市民などが作った500体の石像「五百羅漢」が奉納されていて、6日はその周りにろうそくが灯された中、優しい音色が響き渡りました。
訪れた人からは「私も羅漢像を彫った。一緒に聴いているような気がして、とてもよかった。癒やされます」「良い追悼でした。皆さんつらかったと思うが、頑張ってこられて。遠くから遺族の方の幸せを願っています」などの声が聞かれました。
震災の犠牲者を追悼するこのコンサートは2015年から開かれていて、10回目の6日のコンサートが最後の開催となりました。
(岩手めんこいテレビ)