世界最高峰の山、エベレストが見える標高4900メートルのキャンプ地で数百人の登山者らが孤立している。大雪による積雪が原因で、当局が救助活動に向けた作業を始めているが、足止め状態の約200人とは連絡が取れているという。
エベレストのキャンプ地で登山者らが孤立
標高8,848メートルある世界最高峰の山、エベレストが見えるキャンプ地で数百人の登山者らが大雪によって動けなくなる事態が起きている。

現場は中国のチベット自治区にある東斜面のキャンプ地。

中国メディアによると10月4日、富士山頂より1000m以上高い標高4900メートルほどの現場に大雪が降り、数百人の登山者らが孤立状態に。
約350人は近くの村に避難できたものの、いまだに約200人が足止め状態となっているという。

孤立した人が撮影したとみられる映像では、テントの半分ほどの位置まで雪が積もっている。
雪の重さに耐えられなかったのか、テントがつぶれている様子も確認できる。

別の映像では 多くの人々が降り積もった雪の中を黙々と歩く様子が…。
中国「国慶節」大型連休で多くの観光客が来訪
中国で1日から始まった国慶節の大型連休に合わせて、多くの人がエベレストを訪れていた。

そうした中で起きた今回の事態。
救助後、イギリスメディアの取材に応じた男性は「雷と強い吹雪が続き ほとんど眠れなかった」などと回答。

また夫の救助を待っているという女性は「救助隊にとっても簡単な道ではないと聞いている」などと話している。
こちらが救助に向かう一団…荷物運びの動物と共に深い雪の中を進んでいる。

現地当局は一部の登山ルートを一時閉鎖し、救助活動のための作業に入ったと発表。
足止め状態となっている約200人とは連絡がとれているということで現地の救急隊や地元住民らが救助に向かっている。
(「イット!」10月7日放送より)
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