標高8848メートルある世界最高峰の山「エベレスト」が見えるキャンプ地で、数百人ほどの登山者らが大雪によって動けなくなる事態が起きています。

現場は、中国のチベット自治区にある東斜面のキャンプ地です。

中国メディアによると4日、富士山頂より1000メートル以上高い標高4900メートルほどの現場に大雪が降り、数百人の登山客らが孤立状態に。

約350人は近くの村に避難できたものの、いまだに200人ほどが足止め状態となっているということです。

孤立した人が撮影したとみられる映像では、テントの半分ほどの位置にまで雪が積もっています。

雪の重さに耐えきれなかったのか、テントがつぶれている様子も確認できます。

別の映像では、多くの人々が降り積もった雪の中を黙々と歩く様子が。

中国で1日から始まった国慶節の大型連休に合わせて、多くの人がエベレストを訪れていました。

そうした中で起きた今回の事態。

救助後、イギリスメディアの取材に応じた男性は「雷と強い吹雪が続き、ほとんど眠れなかった」などと回答。

また、夫の救助を待っているという女性は「救助隊にとっても簡単な道ではないと聞いている」などと話しています。

救助に向かう一団が、荷物運びの動物とともに深い雪の中を進んでいます。

現地当局は一部の登山ルートを一部閉鎖し、救助活動のための作業に入ったと発表。

足止め状態となっている約200人とは連絡が取れているということで、現地の救急隊や地元住民らが救助に向かっています。

フジテレビ
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国際取材部
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