10月4日行われた自民党総裁選について、初の女性総裁となる高市早苗前経済安保大臣が選出されました。
石破総理大臣とは距離を置く高市氏が石破路線を継承するのか注目されます。
「高市早苗君185票、小泉進次郎君156票であります。高市早苗君をもって当選者と決しました。」
女性初の自民党総裁となった高市早苗前経済安保大臣。
保守派として知られ、外国人政策などでも強い姿勢をみせていて政治姿勢が異なる石破総理とは距離を置いてきました。
自民党・高市早苗新総裁:
防災庁の設置、地方創生に大きな道を開いてくださった石破総裁に心よりの敬意をもって感謝を申し上げます。
高市氏の新総裁選出に石破総理は「次の時代のためにいろいろな思いはあるだろうけど、みんなで新総裁の下、それぞれ果たすべき仕事を果たしていく」と話した一方、
総裁選の投票先を明かしませんでした。
ただ9月23日には「1年間ともに汗をかき、基本的な政策を引き継いでくれる方が選ばれることがあると良い」と述べるなど、林官房長官や小泉農水大臣への期待をにじませていました。
山陰両県に関係する国会議員の投票行動を見ると、1回目の投票では、青木官房副長官、舞立氏、出川氏、藤井氏の4人の参院議員が林官房長官に、高見氏は茂木前幹事長に投票し、赤沢経済再生担当大臣は投票先を明らかにしていません。
決選投票についてはいずれも投票先を明かしていませんが、舞立氏は石破総理、赤沢大臣、青木官房副長官3人と「足並みを揃えた」としていて、石破総理に近い議員らでまとまって投票行動をしたことが伺えます。
一方、高市氏が全体の40%を占めてトップだった党員・党友票。
鳥取・島根の結果は全国とは異なり、両県ともトップが林官房長官で、高市氏は小泉氏に次ぐ3位でした。
鳥取県連は石破総理との距離感が結果に反映されたとみていて、石破路線が継承されるのか不安視しています。
自民党鳥取県連・斉木幹事長:
政治は継続性ですので、地方創生とか赤沢さんが一生懸命取り組まれた関税問題や防災庁をぜひとも形あるものにしてもらいたい。
石破政権が取り組んできたことに継続的に取り組んでいただけることを一番期待している。
島根県連も路線の継承を求めました。
自民党島根県連・絲原会長:
石破さん2.0の施策発信されましたけど、道半ばで終わられたということは地方にとっては非常に残念。これは引き続きやっていただきたい。
両県の知事も地方創生実現への支援が「切れ目」なく続くことを望んでいます。
鳥取県・平井知事:
来たるべき新しい政権には、これまで1年かけて石破政権が挑戦をしてきた、例えば人口減少、地方創生、さらには防災庁などの安心できる仕組みなどしっかりと引き継いでいただきたい。新しい政権ができたら関係づくりを急ぎたい。
島根県・丸山知事:
大都市と地方の格差の是正、東京一極集中の是正といったことに自由民主党として取り組んでいくことを期待しておりますし、そういうことをお願いしていきたい。
地方創生や防災庁の設置など道半ばの政策がどのように受け継がれるのか、地元は注視しています。