顔が復元された青谷弥生人の女性の名前を県内の小学生たちが「模擬選挙」で決めようという取り組みで、10月6日にその選挙結果が公表され、すてきな名前がつけられました。
鳥取市の青谷かみじち史跡公園。
「必勝」と書かれた張り紙や選挙ポスターなどが貼られています。
鳥取県は若い世代の政治への関心を高めようと主権者教育の一環で「ちいわか総選挙」と銘打ち、県内の小学6年生を対象に「選挙運動」や「投票」の流れを体験する授業などを行っています。
2025年度は、青谷上寺地遺跡から出土した骨を基に顔が復元された弥生人の女性の名前を「模擬選挙」で決めることとなり、小学生たちが4つの候補の中からどれがふさわしいか真剣に考え、9月30日までに1票を投じました。
「穂波」「瑞穂」「潮音」「琴海」
授業の締めくくりとして選挙結果が公表され、地元の小学生たちが開票状況を見守りました。
司会者:
青谷琴海さんに決定です!
3384票の中から選ばれたのは、かつて青谷上寺地遺跡から出土した「琴」と鳥取県らしい「海」を合わせた「琴海」!
平井知事が赤バラを付け当選を祝いました。
「初めての選挙だったし初めての投票だったから、すごく楽しかったです。」
「授業だけだったら見てへーと思うだけだったけど、実際に投票してこういう感じなんだというのがよくわかりました。」
鳥取県・平井知事:
名前を決めようという非常にわかりやすい、そして将来にも続くようなテーマを子どもたちに委ねてみました。
琴海さんのように頑張って大きくなって故郷に貢献してもらえれば。
「琴海」は、11月末まで先輩の復元弥生人「上寺朗」、「来渡」と一緒に施設に展示されます。