クマが市街地などに出没した際に、自治体の判断で発砲できる制度が始まったことを受け富山県砺波市で訓練が行われました。

訓練には県や市町村の職員や猟友会、警察などのおよそ150人が参加。

成獣のツキノワグマ1頭が県西部体育センターの中アリーナに居座ったという想定で行われました。

市街地でクマが出没した際の住民の避難誘導の手順やどのように発砲の判断を下すかといった一連の流れを確認し、模擬銃を使って発砲するまでの手順を確認しました。

先月から全国で運用が始まった緊急銃猟制度では、これまで原則禁止されていた市街地での発砲が市町村長の判断で可能となり、先月20日には、山形県鶴岡市で住宅の敷地に出たクマに初めてこの制度の発砲許可が出されました。

県自然保護課によりますと、今年は県内でのツキノワグマの出没件数は5日までに311件と、去年の333件に迫る勢いです。

*県自然保護課 朝山弘康課長
「9月下旬から非常にクマの出没が多い、県としては引き続き関係機関と連携をしながらクマによる人身被害の防止に向けて全力で取り組みたい」

富山テレビ
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