先月、サイバー攻撃を受けたアサヒグループで発生したシステム障害により、富山県内の小売店でもビールの入荷が滞る影響が出ています。
アサヒグループのシステム障害が発生してから5日目の4日、富山市にある酒の小売店です。
*中村酒店 県小売酒販売組合連合会会長 中村栄吉さん
「メーカー(アサヒビール)が出荷できないということで今月に入ってからまったく商品が届いていない。大変困っている」
こちらの酒店では主に飲食店向けの業務用生ビールなどを販売し、アサヒビールのほか、キリンやサントリー、サッポロも扱っています。
しかし、生ビールは飲食店ごとにメーカーが決まっているため、アサヒビールが入荷しないからと言って他のメーカーの生ビールを出荷することはできません。
毎日のように入荷していたアサヒビールの在庫が尽きかけていた6日、メーカー側が全国6カ所すべての工場で今月2日から生産を再開していることを明らかにし、この店にも10日に入荷するとの連絡があったということです。
ただ、入荷量などは未定で店主の不安解消には至っていません。
*中村酒店 県小売酒販売組合連合会会長 中村栄吉さん
「先の見えない話、すごく不安を感じている」
アサヒグループによりますと、システム障害の復旧は依然、目途が立っていないということです。