37年にわたり、浦戸諸島の島民の生活を支えてきた塩釜市営汽船が老朽化のため、10月6日で運航を終了しました。宮城県塩釜市で行われたセレモニーには島民などが出席し、別れを惜しみました。
6日、塩釜市で行われた市営汽船「しおじ」の引退セレモニー。浦戸小中学校の児童・生徒などが出席し、リコーダーを演奏するなどして別れを惜しみました。
♪児童・生徒の感謝の歌
「大好き『しおじ』おつかれさま、忘れないでね、さようなら」
1989年に就航した「しおじ」は、市営汽船で運航している3隻の中で最も大きく、37年にわたり、浦戸諸島の島民の生活などを支えてきました。
海上でのコンサートやナイトクルーズなどのイベントでも活用されてきましたが、老朽化などを理由に、6日で運航の終了が決まりました。
最後の運航には島民などが乗り、「しおじ」で過ごす最後の時間を惜しんでいました。
小学生
「『しおじ』が無くなると聞いてびっくりした。今までありがとうございました」
中学生
「部活で疲れたときだったり、朝、眠かったときに椅子に座ってゆったり寝ているときが一番落ち着きましたね」
女性
「37年間本当に島の人たちとか、観光客の方とか色んな方に、この船が役に立ってありがとうございますと言いたいですね」
塩釜市は、今後は残る2隻の市営汽船で運航を続けていくとしています。