16年前に秋田県中央部の路上で当時21歳の女性に性的暴行を加えてけがをさせたとして、強姦致傷の罪に問われている男の裁判員裁判が6日から秋田地方裁判所で始まり、被告の男は無罪を主張しました。
起訴されているのは、秋田市飯島川端に住む無職・栗山大樹被告(48)です。
栗山被告は2009年3月の深夜、潟上市の路上を歩いていた当時21歳の女性を、後ろから押し倒して松林に引きずり込み、顔を殴るなど暴行を加えた上、胸を触るなどのわいせつな行為をして全治2週間のけがをさせたとして強姦致傷の罪に問われています。
今回の裁判の争点は、被告人が犯人であるかどうかです。
秋田地裁で開かれた6日の初公判で、栗山被告は「犯行は行っておりませんので無罪を主張します」と起訴内容を否認しました。
冒頭陳述で検察は「事件当日、被害女性に付着していた犯人のものと思われる体液と、被告のDNAが一致している」とし、「犯行は身勝手な動機によるものであり、被害者に肉体的・精神的に苦痛を与えた」と指摘しました。
一方、弁護側は「被害女性とは出会い系サイトで知り合った。事件当日は現場付近の駐車場の被告の車内で性行為をしたものの、その後、被害女性は車から降りて離れていた。被害女性は他の人に襲われた」と述べ、犯人は栗山被告以外であると主張しました。
次回公判は7日で、証人尋問などが行われます。