バレーボール・日本代表の髙橋藍(24)が所属する日本王者サントリーは、10月7日(火)と8日(水)に世界最高峰のリーグ、イタリア・セリエAのペルージャと激突する。
ペルージャには、同じく日本代表の石川祐希(29)が所属。2大エースの国内初対決はもちろん、2人が考えるキープレイヤーにも注目だ。

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この一戦を一言で言うなら、「攻撃のイタリア、守備の日本」と石川は話す。

欧州王者のペルージャと日本王者のサントリーの試合は、究極の矛盾対決となる。

石川に、予想スタメンを元に試合のポイントをひも解いてもらった。

2大エースが語る相手チームの印象

まずは相手チーム、サントリーの印象について石川は「髙橋藍選手、小川智大選手、関田誠大選手などレシーブやディフェンスで良い選手が非常に多いので昨シーズンよりもディフェンス面は強化されている」と話す。

今シーズンからサントリーに加わった新たな力、ディフェンス力も光るセッターの関田誠大(31)、3年連続でベストリベロに選出された小川智大(29)。この新戦力に加え、日本代表の小野寺太志(29)とオリンピック金メダリストのムセルスキー(36)の2メーター超えの双璧も立ちはだかる。ペルージャ攻撃陣をサントリーの盾がどう封じるのか、注目が集まる。

一方、サントリーの髙橋藍はペルージャについて、 「“個の力”強すぎるだろっていう感じ。こうやって見るとメンバーがすごい」と評価する。

今年初のチャンピオンズリーグを制し、欧州王者となったペルージャの“個の力”は、まさに超ド級だ。世界屈指のオールラウンダーと称されるポーランドの点取り屋、セメニウク(29)、数少ない2メートルセッターであり、世界ナンバーワンセッターと言われるジャネッリ(29)。ここに石川祐希も加わり、攻撃力は計り知れない。

髙橋は、イタリアのモンツァでプレーしていた2024年プレーオフの決勝でペルージャと対戦した時の印象をこう語る。

「正直勝てるイメージはやっぱ湧かない。ずっとしんどい状況が続く。でも今回やっぱり自分たちも成長しているというのもあり間違いなく力で言えば戦える」

2大エースが語るキープレイヤー

では、この一戦でキープレイヤーになるのは誰なのか。

まず、石川は「チャンピオンズリーグの時もベンタラ選手が高い決定率で結果を残したからこそ勝てたとは思っていて、僕たちはベンタラ選手が結構キーになるのではないかなと思う」と話す。

石川があげたキープレイヤーは、二の腕が何ともたくましいベンタラ(29)。その肉体から繰り出されるサーブとスパイクで、昨シーズンはチームトップスコアラーに君臨した。

ベンタラは、自身について「私はダイナミックかつ爆発力のある選手だと思う。そうなれるようジム内外で努力を続けているよ」と話す。

ペルージャの“究極の矛”は、この男かもしれない。

続いて、髙橋はサントリーのキープレイヤーについて「攻撃もしながらディフェンスをしないといけない。自分が崩れてしまうとチームにリズムがつくれない。良い状況をつくれないと思う。キープレイヤーは僕」と語る。

オフェンスとディフェンスで高いレベルが求められるからこそ、キープレイヤーに挙げたのは「自分自身」。「ディフェンスができてオフェンスができる部分は、今強みとして持ってる選手が多いが、その中でも自分はトップを目指したい。どちらもやれるという部分は負けたくない」と話す。

サントリーとペルージャが激突するワールドチャレンジシリーズは、10月7日(火)と10月8日(水)の2日にわたって、有明アリーナ(東京都江東区)にて開催される。
究極の矛盾対決の行方、その答えが待ちきれない。
(10月4日「すぽると!」より)

日本王者サントリー vs欧州王者ペルージャ
10月7日(火)夜6時50分~ フジテレビ系列地上波・TVer生中継
10月8日(水)夜7時~ FOD・CSフジテレビONE 生中継