バレー男子日本代表の2大エースである石川祐希と髙橋藍。
10月に国内で初めて直接対決する2人が「すぽると!」のカメラに本音トーク!
石川「そんなに難しいことではない」
髙橋「ここしか褒められたことない」
■欧州王者「ペルージャ」vs日本王者「サントリー」 夢のビッグマッチが実現
10月7・8日に東京・有明アリーナで行われる「Qoo10 presents ワールドチャレンジシリーズ 2025」。
日本のWエースである石川祐希と髙橋藍が、それぞれイタリアと日本のチャンピオンチームの一員として国内で初めて直接対決する。

髙橋藍を擁する日本チームは、サントリーサンバーズ大阪。
昨季の大同生命SV.LEAGUE MENで、レギュラーシーズン2位ながらファイナルを勝ち抜き、初代チャンピオンに輝いた。

石川祐希を擁するイタリアチームは、シル・サフェーティ・ペルージャ。
昨季の欧州チャンピオンズリーグでは、チーム、そして日本人男子で初めて優勝という栄光をつかんだ。

そんな日欧王者が激突するビッグマッチに先立ち、記者会見を終えた両エースから話を聞いた。
■石川祐希は髙橋藍の「ディフェンス力」が嫌!

石川:
彼のディフェンス力は非常に優れているので、ボールが落ちないところは日本代表でも経験しているので、それが嫌だなと思いますし、イタリアの選手も拾う選手は少ないので、「なんでこんなに拾われるんだ」っていうメンタル的に嫌なところは、選手は感じるんじゃないかなと思います。
髙橋藍と言えば、守備力も魅力の1つ。
幼少期には体格に恵まれず、攻撃に参加できない守備の要「リベロ」としてプレーしていた。

石川:
レセプション(サーブレシーブ)がいいことは当たり前なんですけど、ディグ(スパイクレシーブ)だったりブロックタッチしたボールとかが拾われると、ちょっと嫌なのかなと思います。
髙橋:
よく考えると、僕ディフェンスしか褒められたことないんですよ(笑)何がすごいところですか(という答え)が毎回ディフェンスなんで(笑)
石川:
いや、(記者会見で)「攻守の要」って言ったやん(笑)
高橋:
言ってました?
石川:
言った言った言った!言ってましたよね?
ちなみに記者会見では、イタリア時代の対戦を振り返り、「チームがうまく回る攻守の要」と言っていた。

石川:
やっぱりボールが落ちるところにいるので、最初から。読みがすごいのかなと感じます。もういないところに打つしかないですよね(笑)
世界最高峰リーグのイタリア・セリエAでプレーして11年目を迎える石川祐希も警戒する髙橋藍の「ディフェンス力」。
髙橋:
もちろん強みとしては持っているので、まあ、たぶん(石川)祐希さんが打ってくるのは、ほぼほぼ上げられるかなと思っています。
石川:
そうですね、上げてほしいと思います。

■髙橋藍は石川祐希の「バレーIQの高さ」が嫌!

髙橋:
やっぱり賢い。バレーボールがうまい。攻撃も守りもそうなんですけど。すべてのプレーがトップ選手というのは間違いないんですけど、得点の取り方だったりとか、ボールを相手コートに返すときでも、常に得点を意識してボールを返していたりとか。そういった瞬時に考える能力、バレーボールIQが高いなっていうのはめちゃくちゃ思います。
日本代表の主将として、幾度となくピンチを救ってきた石川祐希の得点力。
その裏にはうまさだけではない得点に対する貪欲さがあった。
髙橋:
常に得点を取ることを考えているので。得点を取れるチャンスを常に狙っている。ボールが割れても、最後打ちに行く部分だったりとか、打てないときでも嫌なところに返したりとか、そういった賢さはすごくあるなと思います。

髙橋:
賢いプレーをさせない(笑)、自分たちが準備するしかないですね。得点を狙ってきたときに石川選手が狙えないというか、得点を取れないように自分たちが堅く守っていくっていうのはすごく大事かなと思います。
守備力を武器とする髙橋藍が、より堅く守ろうと身構える石川祐希の「バレーIQの高さ」。
石川:
日頃から常に考えて練習はしているので、それが結果になっていると思います。常にどこからでも得点を狙っているので、それは事実ですし、相手が準備してないようなときにボールが来た時は得点できる確率は上がるので、そういった発想も持ちながら常に練習やプレーはしています。そんなに難しいことではないので。基本的には考えてプレーしていれば誰でもできる発想くらいなので、しっかりとちゃんと考えれば対応はされると思います。

■勝ちにこだわる「特別な舞台」
石川:
日本のみなさんの前でペルージャとしての試合が見せられるということが、まず僕自身はうれしく思うので。たくさんの方に会場に来ていただいて、たくさんの方にテレビで見ていただけるとうれしいです。そして2試合あるので、その2つともしっかり勝って、自分たちのセリエAのリーグに臨みたいと思います。

髙橋:
本当に特別な機会ですし、自分たちが世界に通用するチームだというところを証明できるチャンスだと思っているので、しっかりとこの試合で自分たちが勝ちを意識して戦っていくことはもちろんですし、世界のバレーボールを日本の方々に伝えているチャンスだと思っているので、自分たちがレベルの高い試合をして、たくさんの方々にいい刺激を与えられたらなともいます。

「バレーIQの高さ」を持つ石川祐希を擁する欧州王者・ペルージャの攻撃力
「ディフェンス力」を持つ髙橋藍を擁する日本王者・サントリーの守備力
日本のバレー界が誇るダブルエースが激突した時、どんなドラマが生まれるのか。
(「すぽると!」8月8日放送より)