10月4日朝、長野県松本市の北アルプス穂高連峰の涸沢から帰ろうとしていた東京の54歳の女性が滑落しました。
警察によりますと、遭難したのは東京都町田市の54歳の女性です。
女性は4日午前8時ごろ、涸沢から「屏風のコル」を経由して上高地に降りる好展望で知られる「パノラマコース」で滑落し、自力で動けなくなりました。
同行者が救助を要請し、長野県警の救助隊員と山岳遭難防止常駐隊員の合わせて8人が約100メートル滑落していた女性を救助し、背負って下山して午後4時半ごろ救急隊に引き継ぎました。
女性は松本市内の病院に搬送され、右腕を負傷したとみられるものの会話は出来る状態ということです。
滑落した女性は友人の女性との2人パーティーで2日に上高地から入山し、4日に下山予定でした。
秋の涸沢は「日本一」とも言われる紅葉を見ようと多くの登山者が訪れます。
パノラマコースには鎖やロープが張られた場所もあり通行には十分な注意が必要です。4日朝は雨も降り、危険度は増していたとみられています。