自民党の総裁選挙は、投開票日を迎えました。

4日午後1時から投開票が行われ、新たな総裁が選出されますが、決選投票にもつれ込むことが確実な情勢です。

自民党本部前から、フジテレビ政治部・福田真子記者がお伝えします。

各陣営はすでに、決選投票を見据えた多数派工作をギリギリまで続けています。

投開票が約1時間後に迫る中、自民党本部は関係者の出入りが激しくなり、緊張感が高まっています。

4日朝から開票が進められている党員票の集計結果が続々と入ってきています。

現時点で、北海道・宮城・千葉・群馬・富山・静岡・滋賀・愛媛・長崎など19の道府県で高市氏がトップ、福島など5県で小泉氏、広島など2県では林氏がリードしていることがわかりました。

1回目の投票では過半数に届かず、小泉氏、高市氏、林氏のうち2人による決選投票となることが確実な情勢ですが、党員票の結果は国会議員の投票行動に影響を与える可能性もあり、残りの県の結果が注目されます。

こうした中、各候補は4日朝、意気込みを語りました。

小林鷹之元経済安保相:
私たちは新しい自民党を作る。自民党を再起動させる。そういう思いで最後まで総裁選に臨んでいきたい。

茂木敏充前幹事長:
自分の政策はしっかり訴えてきたつもりだ。1票でも多く支持いただけるように引き続き最後の最後まで頑張りたい。

林芳正官房長官:
最後の最後まで私の林プランと熱意をお伝えして戦いに臨みたい。

高市早苗前経済安保相:
女性だけではなく全世代、総力結集。これでしっかりと力強く自民党を立て直していきたい。

小泉進次郎農水相:
1人1人活躍の機会をしっかりつくる。全員野球の自民党をつくります。一致結束していく自民党をつくらなければならない覚悟を、責任感を改めて強くしている。

トップの3陣営は、すでに4位5位とみられる茂木氏と小林氏の陣営に、決戦に進んだ場合の「お願い」を水面下で進めています。

さらに、決選投票では43人の麻生派を率いる麻生最高顧問の動向も焦点です。

麻生氏の周辺は、高市氏を念頭に「党員票で1位になった候補に投票するべきだ」と話していますが、麻生氏本人が派閥にどのような指示を出すか注目されます。

また、まとまった票を動かせるとされる岸田前首相も、自らに近い議員にまだ呼びかけを行っておらず、午後1時から始まる投開票に向け、最後まで情勢は流動的です。

フジテレビ
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政治部
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