岩手県盛岡市では10月3日、警察の依頼に応じて事件の捜査などに協力する嘱託警察犬の審査会が開かれました。
この審査会は、岩手県警が来年嘱託する警察犬の選考のために開いたもので、2025年で66回目となります。
今回は28頭の犬と犬の管理や訓練を行う指導手22人が参加し、5つのテントから犯人を見つける「捜索」など3つの科目に分かれて選考が行われました。
このうち初参加のシェパード・アロンは、遺留品を見つけて犯人を追跡する「足跡追及」に取り組み、指導手の指示を聞きながら犯人がたどった道をかぎ分けていました。
アロンの指導手 小野寺弘さん
「訓練積まないとまだまだ本当の駆け出し。行方不明の出動は多いから訓練をしておきたい」
また現在、嘱託警察犬として活動しているラブラドルレトリバーのホイミンは「捜索」に挑戦し、スタートと同時に勢いよく駆け出すと、約2分半で見事犯人を見つけ出しました。
ホイミンの指導手 伊藤陽子さん
「(普段は)ベタベタ甘えん坊。暑い中よく頑張ってくれた、十分な出来だった」
県内では2024年1年間で警察犬の出動が18件あり、行方不明者の発見にもつながっています。
選ばれた犬は2026年1年間警察犬として事件の捜査などにあたります。