長野県内最大級で高い注目度の中、10月3日、須坂市の「イオンモール須坂」がグランドオープンを迎えました。
グランドオープン当日を迎えた「イオンモール須坂」。
(アナウンサー)
「開店40分前ですが、すでに多くのお客さんが集まっています」
オープン前には2500人が列をつくりました。
列の先頭(長野市から):
「4時半に来ました」
上田市から:
「ベビー用品がたくさん売っているので、そこで娘の服を見たいなと思っています」
中野市から:
「うれしい。自慢の地元、という感じですごくいいです。誇らしいです。新しいお店がいっぱい入っていると聞いているので、そこをいろいろ回りたい」
そして午前9時、「イオンモール須坂」開店です。待ちに待ったという大勢のお客さんが中に入ってきました。
建物は地上4階建て。店舗面積は「イオンモール松本」より3割ほど広いおよそ6万3000平方メートルで県内最大級です。
(アナウンサー)
「店内はとても広くて開放的な印象です。そして緑もあるのでさわやかな印象です」
モールにはおよそ170の専門店が入り、このうち58店が県内初出店です。
その一つが北欧発祥の雑貨店「フライングタイガー」。ポップでユニークなデザインの小物やインテリア雑貨などが人気で多くの買い物客が訪れていました。
白馬村から:
「これと、何か分からないけど、服入れるやつ」
「楽しかった!」
長い列ができていたのは、全国初出店のドーナツの専門店「Trineeds Donut」。ふんわり、もちもちの食感のドーナツが一押しです。
客:
「1時間ちょっと(並びました)。早く帰って食べたい、楽しみです」
このほか、県内初出店のアウトドア用品店「チャムス」なども人気でした。
長野市から(30代):
「大きいですね。(県内初出店のORIHCA で)TシャツとYシャツを安かったので買ってきた」
長野市から(20代):
「うれしい。東京に行かなくて済むので、長野にできてすぐ行ける」
こちらは、スポーツ用品を扱う「スポーツデポ」。ランニングやサッカーなどさまざまなスポーツ用品200ブランド10万点以上のアイテムをそろえています。イオンモールの集客力に期待を寄せています。
スポーツデポ イオンモール須坂店の店長:
「須坂を中心に小布施の方だったりとか、今まで店が出ていなかったところに出ることで、より多くのお客さまにスポーツの魅力を届けたい」
地域の魅力を発信するエリアもあります。
1階の「SUZAKA蔵」には、須坂市産の果物やジビエなど地場産品を販売するコーナーのほか、地元の食材や加工品を扱うテナントも入っています。
3階に整備されたのは木のボールプールや滑り台など子どもが無料で遊べるエリア。10月3日も多くの家族連れが利用していました。
長野市から(30代):
「子どもも楽しみつつ、自分たちも買い物を楽しめてすごく楽しい。子どもが遊びたいときはここに来て、親はリフレッシュ(できていい)」
年間750万人から800万人の誘客を見込んでいるイオンモール須坂。一方で、気になるのが商圏内の消費動向への影響です。商工関係者はどう見ているのでしょうか。
須坂商工会議所・神林章会頭:
「ここを核として須坂市の全体が発展していけばと思っている。ここに来た人が市街地の方に行こうとなるように、個々の(市街地の)店も魅力をどのようにPRしていくかが課題。それを磨いていきたい」
長野駅前にある「ながの東急百貨店」はー。
ながの東急百貨店・飯島克敏 営業本部長:
「影響は少なからずあると思う。県外から集客あるのはいいこと。共存共栄ではないが、できていけたらいい」
運営会社のイオンモールは商業施設だけでなく、地域のコミュニティーを創出したいとしています。
イオンモール株式会社・大野恵司 代表取締役:
「ここをハブにプラットフォームとして、どう地域経済を盛り上げていくのか。近隣も含めて地域経済に貢献したい」