鹿児島市が南国交通に運行を委託している市営バスで運転手が乗車していた同僚の運賃を受け取らない不正乗車があったことが分かりました。
不正乗車があったのは鹿児島市営バス玉里・三和町線で、市から委託を受けた南国交通が運行しています。
鹿児島市交通局によりますと2025年8月、鹿児島市三和町のバス停で乗車した南国交通の社員とその家族のあわせて2人が鹿児島市南林寺町のバス停で降りようとした際に、バスの運転手が運賃を受け取らずに2人を降車させたということです。
また、この場面を目撃した別の乗客から電話で指摘がありましたが、対応した南国交通の社員が取り合わず、事実確認を怠っていたということです。
その後、届いた投書で鹿児島市交通局は事態を把握し南国交通に調査を求めたところ、この事案を含めて2回の不正乗車が確認されたということです。
南国交通はこの不正乗車により支払われなかった運賃と割り増し運賃をあわせた920円を鹿児島市交通局に支払いました。
鹿児島市交通局は南国交通に対し、再発防止策の実施と報告を義務付け、「お客様の信頼回復に努める」とコメントしています。