長崎くんちの庭見せは多くの人が楽しみにしていますが、踊町は一晩、数時間の出迎えのために多くの時間を費やしています。

準備の舞台裏を取材しました。

3日午前10時、新橋町の庭見せ会場。

料亭一力の前に集まったのは、大村城南高校で造園を学ぶ21人です。

指導する海老沼和仁さんが、料亭の庭の手入れを担当していることが縁で、一緒に庭見せの準備をすることになりました。

大村城南高校 環境デザイン科 山口 董廉さん(2年)
「自分たちは結ぶだけだけど、それを見てもらって見た人が楽しんでもらったり、きれいだなと思ってもらえるとうれしいと思う」

海老沼造園 海老沼和仁さん
「継承しているものをちゃんと伝承していかないといけない」「興味を持ってもらっている間に楽しさを学んでもらえたら一番いいと思い始めている」

午後になると、室内で展示の準備が行われます。

「阿蘭陀万歳」に出演する長崎検番の芸妓衆が訪れ、万歳と才蔵の衣装を自ら飾りつけました。

ある程度整ったのは午後3時。

料亭の大広間は、見事「庭見せ」会場になりました。

町内総出で3日だけで、9時間以上かかりました。

新橋町 実行委員長 山本卓さん
「大変です!」「席札や踊子ちょうちんもそうだが、業者が少なくなってきている。衣装もそうだが、そういったのをお願いするのも早めていかないと庭見せに間に合わない」

4日は朝から本番のリハーサルにあたる「人数揃い」の準備に入ります。

テレビ長崎
テレビ長崎

長崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。