鯖江市の健康福祉施設「神明苑」の再整備について、市は今年度を目標に事業の方向性を示すことを明らかにしました。
「神明苑」は、鯖江市が2007年に国から取得した天然温泉を備えた健康福祉施設で、老朽化に伴い再整備の有り方が検討されています。
再整備に向けて市が4月から7月にかけて敷地内で掘削工事を行ったところ、新たな源泉が見つかりました。泉質は温泉に適合し、治療の目的に使える「療養泉」に該当することが分かりました。
これを受け、佐々木市長は9月30日の定例会見で再整備事業を本格的に進めると発表し、今年度中を目標に方向性を示すとしました。
事業費を盛り込んだ基本計画の策定時期は未定としています。
現在使用している源泉は、施設から500m離れていることから、配管などの補修や入れ替えにも多額の費用がかかりますが、新たな源泉は施設の敷地内で見つかったため、整備や維持・管理のコストも押さえられるメリットがあるということです。