札幌市の専門学校が試験で模範解答の丸写しを認めていた問題を告発し解雇された元教員が、処分の無効などを求めた裁判が札幌地裁で始まりました。
訴状などによりますと、札幌市中央区の「札幌こども専門学校」は、幼稚園教諭の免許取得に必要な試験で模範解答の丸写しが常態化していました。
これを問題視した当時教員だった原告の男性(40代)が2025年1月、報道機関に情報提供したところ、内部資料を流出させたとして5月31日に懲戒解雇されました。
男性は学校法人に対し、解雇の無効と未払い賃金など約640万円の支払いを求めています。
初弁論で原告の男性は「なぜ正しいことを告発して責められるのかと屈辱的な思いをした」と訴えました。
一方、被告側の学校法人は請求棄却を求め争う姿勢を示しています。