10月2日、北海道内の郵便局に早くも2026年分の年賀はがきが到着しました。

 次第に値上げされて今や1枚85円。

 みなさん、年賀状どうしてますか?

 札幌市の中央郵便局に2日朝、約80万枚の年賀はがきが到着しました。

 絵柄は2026年の干支にちなみ「馬」がデザインされ、人気のディズニーキャラクターのものもあります。

 販売は10月30日からですが、発行枚数は2025年より3割減る約7億5000万枚となっています。

 「SNSにはない時間や費用をかけて贈り物のような特別な存在として、年賀はがきの価値を感じてもらえるように取り組んでいきます」(郵便局の担当者)

 日本人の文化ともされる年賀状。

 多くの家庭が親戚や友人、仕事で付き合いがある人に出してきました。

 こちらは35年前、1990年の札幌中央郵便局です。

 大量の年賀状が投函され、宛先の仕分け作業は年末限定のアルバイトの学生らも担っていました。

 手作りにこだわる人向けに教室も開かれ、版画で1枚1枚干支の動物を刷る人も。

 そして昭和から平成にかけて大ヒットした家庭用の小型印刷機も活躍。

 年末の恒例行事だったという家庭も多いのではないでしょうか。

 さらに個性的な作品のコンクールまで開かれていました。

 しかし、近年は年賀状離れが進んでいます。

 年賀はがきの発行枚数は2003年の約45億枚をピークに、2025年は4分の一以下の約11億枚になりました。

 値上げも背景にあり、1966年に7円だったハガキは年々上がり、1994年には50円に。

 2024年は63円から一気に値上がりし、今は85円となっています。

 札幌市民も年賀状じまいをした人が多くいました。

 「結構年末忙しいのでじっくり書いている時間がなくなりましたよね。ハガキの値段も上がっていて、近しい人にはラインでOKみたいな感じです」(50代)

 「絶対それは必要な物だと思っていたんですけど、物価高でハガキも値上がりしているので、必然的に買いづらくなっているんじゃないか」(70代)

 一方で、今も大切にしている人も。

 「今年20歳の年なんですけど、区切りとして(年賀状を)出してもいいかも」(10代)

 「子どもがまだ小さいので成長の報告と、子どもが絵画教室に通っているのでその絵を載せて送ると話題になるので送ります」(40代)

 2025年もあと3か月ほど。みなさん、年賀状どうしますか?

北海道文化放送
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