今年1月、特殊詐欺に加担させようと、宮城県内の高校生をミャンマーに連れ去った罪などに問われている男の裁判が仙台地方裁判所で始まり、男は起訴内容を全面的に認めました。

起訴状などによりますと、住所不定・無職の藤沼登夢被告(29歳)は、今年1月、男子高校生が宮城県から違法に連れ出されたと知りながら、特殊詐欺に加担させる目的で、タイからミャンマーに連れ去ったなどとされています。

10月2日、仙台地方裁判所で開かれた初公判で、藤沼被告は「間違いありません」と起訴内容を全面的に認めました。

検察側は男子高校生が、テーマパークのチケット売買をめぐるトラブルをきっかけに、特殊詐欺グループの男から「かけ子」の仕事を持ちかけられ、タイにいたと説明。

藤沼被告は同じ特殊詐欺のグループのリクルーター役とみられ、高校生をミャンマーに車や船で移動させたと指摘しています。

弁護側は情状酌量を求める方針で、次の裁判は12月2日に行われる予定です。

仙台放送
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