あわら温泉旅館の女将らが手掛ける日本酒「女将」に使う酒米の収穫が2日、あわら市内で行われました。新酒の完成は12月です。
        
汗ばむ陽気の中、あわら市にある田んぼで、日本酒「女将」に使う酒米・山田錦の収穫が行われました。
   
日本酒「女将」は、訪れる客をもてなそうと2014年から毎年作られていて、酒米の栽培や酒造りにあわら温泉の女将が参加しています。
  
2日は、女将のほか県立大学でコメの研究をする学生も参加し、約30人が手作業で稲刈りをしました。
  
まつや千千の若女将・伊藤理恵さんは「12年目の酒造りということで、地元の人に『女将、いつ新酒が出るの?』『田植えそろそろか?』などと声をかけられるようになりました。自分たちも楽しみながら作っているお酒なのでこれからもたくさんの方に飲んでほしい」と話します。
  
2日は35アール分を刈り取り、1週間ほどであわせて1ヘクタールの酒米を収穫します。
  
11月には坂井市の久保田酒造で酒を仕込み、今年は辛口を6000本、甘口を1000本、スパークリングを1000本造る予定です。
    
今年は、猛暑の影響でコメはやや小粒ですが、久保田酒造の久保田社長は「コメの出来が酒の出来に影響するのは3割ほどで、残りの7割は杜氏、蔵人の腕の見せ所」と話しています。
 
新酒は12月に完成し、あわら温泉の各旅館で提供されます。     

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。