自民党総裁選の候補者の一人が討論番組の中で、『島根県の「竹島の日」式典に閣僚が出席すべき』と主張したことについて、島根県の丸山知事は「実現できれば大きな一歩」と一定の評価を示しました。

高市早苗前経済安保相:
本来でしたら竹島の日(の記念式典)に堂々と大臣が出ていったらいいじゃないですか。それは顔色をうかがう必要はない。

自民党総裁選に立候補している高市早苗前経済安全保障担当大臣は9月27日、総裁候補の討論会で島根県が条例で定める2月22日の「竹島の日」に触れ、記念式典には閣僚が出席すべきという考えを示しました。

高市早苗前経済安保相:
(竹島は)日本の領土。島根県としてですね、それは皆が知ってなきゃいけない話。

「竹島の日」の記念式典を巡っては、主催する島根県は政府に対して総理や関係閣僚の出席を求めていますが、毎年見送られ、2013年以降は政務官が出席しています。
高市氏の発言について、島根県の丸山知事は10月2日の定例会見で次のように述べました。

島根県・丸山知事:
実現するかどうかは別として、あのような発言が出るだけでも改善されていると捉えたい。

総裁候補者からこうした発言が出ることは大きな前進であると一定の評価をした上で、本来求めているのは「式典の政府主催」という考えを改めて示しました。

島根県・丸山知事:
政府が主催で我々が「来賓」で呼ばれることを求めている。

一方、竹島が属する隠岐の島町の池田町長は、高市氏の発言について「地元としての念願であり、国として実現すれば、島民にとって大きな力になる」とコメントし、今後も問題解決に向けて県とともに国に訴え続けていくとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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