自衛隊のイベント出演に対し市民団体が抗議したことを巡って、沖縄県議会の野党会派は1日、「自衛隊員への職業差別を許さない」とする決議案を提案しました。
県議会・文教厚生委員会は1日、野党会派の自民党・無所属の会が、沖縄全島エイサーまつりなどへの自衛隊の出演に対し、市民団体が抗議したことは明らかな職業差別だとして、自衛隊員への職業差別を許さないとする決議案を提案しました。
これに与党会派は「抗議は隊員個人ではなく、自衛隊の組織に対するものだ。決議は市民活動に圧力を与えることになりかねない」などと反対し、委員会として本会議に提出することは見送られました。
また与党会派からは、自衛隊への抗議活動を中谷防衛大臣が妨害行為と述べた事について、発言の撤回を求める決議案が出されましたが、こちらも意見は一致せず、与野党はそれぞれ8日に開かれる本会議で議員提案する見通しです。
