自民党総裁選、神奈川県内の党員数の訂正を巡る問題で、さまざまな臆測が広がっています。
そんな中、小泉進次郎氏(44)が1日午後、カメラの前に姿を見せました。
自民党総裁選の投開票まであと3日。
小泉陣営は選挙対策会議を開きましたが、当の本人は姿を見せず。
小泉氏に党員票を巡る疑惑が新たに報じられたのです。
先週、小泉陣営が小泉氏を称賛するコメントを動画配信サイトに投稿するよう陣営関係者に要請した問題が発覚し、釈明に追われた小泉氏。
そして1日、新たな疑惑について謝罪会見を開いたのは、小泉氏が会長を務める自民党の神奈川県連です。
神奈川県連:
我々県連のミスによって、党員の有権者の大幅訂正が出た。おわびを申し上げたい。
自民党は先週、総裁選に投票できる神奈川県の有権者数を訂正し、党員が826人増えたと発表しました。
神奈川県連のトップを務めるのは小泉氏のため、ネット上では「党員票の操作だ」といった臆測が拡散することに。
神奈川県連は1日、「継続の意思がある党員の離党手続きを進めてしまった」として、事務的なミスだったと説明。
そのうえで、「離党手続きを取ったのが6月20日です。その後参院選があり、総裁選なんか想定していないし、そんな前からうちの(小泉)会長が出るからってのがありえないですよ」と、党員票の操作という臆測を否定しました。
また、FNNの取材に対し小泉氏は「あり得ない話だ。非常に困惑しており、遺憾に思っている」とコメントしました。
さらに、一部週刊誌は高市早苗氏(64)や小林鷹之氏(50)を支持する党員が勝手に離党させられたなどとする記事を配信。
これに対し小泉氏は、「事実に反する内容を印象づけるもので、総裁選に不当な影響を与えかねない。弁護士とも相談の上、強く抗議するとともに記事の訂正を求めていく」としました。
そして1日午後5時過ぎ、成田空港で、フィリピンで行われる農水相会合に向かう小泉氏が取材に応じました。
記者:
神奈川県連で826人が離党させられていた報道について見解をお願いします。
小泉進次郎農水相:
すでにコメント出した通りであります。
一方の高市陣営。
選対会合ではこの件が話題となり、各県連の党員の扱いについて「党本部が問題意識を持ってやるべきだ」との意見が出ました。
その高市氏は1日、「どうか大事な1票を、私、高市早苗に託してください」と、SNSで党員に投票を呼びかけました。
小林鷹之元経済安保相:
党員票の締め切りがぎりぎり。手応えはありますので、最後までこの勢いで走っていきたい。
小林氏は午後、地元の千葉県で党員と懇談。
また、茂木敏充氏(69)は国会議員の事務所にあいさつ回りをした他、電話で支持を訴えました。
林芳正氏(64)は、世界の大会で最優秀賞に選ばれた日本酒の酒造メーカーから表敬訪問を受け、「私が農水大臣のときに、こういうのを海外に輸出増やそうというので」と、自らの実績をアピールしました。
自民党総裁選は、4日に投開票を迎えます。