愛媛県松山市にある「松山東雲女子大学」が、3年後の2028年度から男女共学に移行し「松山東雲大学」(仮称)に校名を変更することが1日に発表されました。この背景にあるのは急激に進む少子化。この大学の共学化で四国から短期大学を除いて女子大学はなくなります。

松山東雲女子大学・水代仁学長:
「松山東雲女子大学は松山東雲大学(仮称)に名称を変更し、男女共学に移行します」

松山東雲女子大学が会見で発表したのは、2028年度からの男女共学。校名を「松山東雲大学」(仮称)に変更します。

松山東雲女子大は1992年に創立された四国唯一の女子大学。共学化する理由は、急速な少子化や新たな教育のニーズに対応するためと説明しています。この大学の共学化で四国から女子大学はなくなります。

この男女共学化の機会に、小学校の教員不足が深刻化するなか「心理子ども学科」の「子ども専攻」に「小学校の教職課程」を設置。愛媛県外に流失していた学生の受け皿を目指します。

水代仁学長:
「2040年以降、中規模程度の大学は年間90校が破綻するような勢いで少子化が進んでいる。少子化に対応するためには女子のマーケットだけでは十分ではない」

男女共学化という方針転換に、学生は驚いた反応を見せました。

学生:
「めっちゃビックリ。唯一の女子大やったし、ここも(共学)来るんやって」
「女の子たちとの方が話しやすかったり、意見も出しやすいのかなと考えて女子大を選びました。少し驚いたんですけど抵抗は特になく、一緒に同じ夢に向かって進む子たちが一緒に学べることはとてもいいこと」

小学校の教職課程の設置に伴い、子ども専攻の募集定員は50人から20人増やし、70人にする予定です。

この一方で同じ東雲学園の短期大学や中学・高校は引き続き、女子校を継続するということです。

#愛媛県 #松山市 #大学 #共学 #人口減少 #東雲女子大 #東雲学園 #会見 #少子化大学生

テレビ愛媛
テレビ愛媛

愛媛の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。