1日夜から始まるドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」。
脚本は、この時間帯で25年ぶりの民放連続ドラマとなる三谷幸喜さん(64)、主演を菅田将暉さん(32)が務める話題のドラマです。
タッグを組んだ2人に、青井実キャスターが話を聞きました。
出会って開口一番、タイトルにも入っている“楽屋”の話に…。
菅田将暉さん:
楽屋がなかったって。
青井実キャスター:
えっ本当ですか?
三谷幸喜さん:
そんな話から始めていいんですか?楽屋を用意してもらっていたが足りなくて、プロデューサーが「楽屋ないじゃないか!」って…。タイトルにうまく…。
青井実キャスター:
このドラマの大事なタイトルですから!
三谷幸喜さん:
わざとかな?ありがとうございます!
菅田将暉さん:
すばらしい。すばらしい演出。
青井実キャスター:
“いよいよだな”という感じはありますか?
菅田将暉さん:
そうですね。今、この5分ぐらい前から感じています。いよいよだなって。もう全部撮影も終えていますし…。
三谷幸喜さん:
民放の連続ドラマ25年ぶりなので、すっかりこの感覚を忘れていたんですけど、初めてみんなに見てもらうわけで、どんなふうなリアクションなのかなって。
青井実キャスター:
1話見させてもらったんですけど、めちゃくちゃ面白いですね。
三谷幸喜さん:
どこが!どこが面白い?
青井実キャスター:
出てくる人次々と、主演級の知っている人たちがバンバン出てくるので。
成功を夢見る劇団演出家を演じる菅田さんを始め、二階堂ふみさん(31)、神木隆之介さん(32)、浜辺美波さん(25)ら超豪華布陣が集結。
1984年の渋谷を舞台に、若者たちの夢や恋愛を描く青春群像劇になっています。
三谷幸喜さん:
当時の熱気みたいなものは実感としてあって。僕自身まだ若かったから、無限の可能性と未来に向かって歩いている感じがあった。僕だけじゃなくて、日本中がそんな感じだった。あの時の盛り上がりをもう一回体感したいし、みなさんに伝えたいなと。
菅田将暉さん:
1話撮影し始めて1週間ぐらいして声が出なくなって、僕が叫びすぎたかもしれない。ひと月半ぐらい経って、ようやくこの辺が鳴るようになってきた、体が。喉ができあがってきた。それだけエネルギー使っているんだなって。
三谷幸喜さん:
当時を思い返すと、あの頃もこんな熱量の人いなかったです。
1984年当時、20代前半だった三谷さんの実話の一部を元にしたオリジナルストーリー。
三谷幸喜さん:
(1984)当時「ストリップ劇場」があって、コメディアンがコントをやったりして、そこの台本を書いたりしていたんですよ。当時から、これってなんかすごいドラマになるなと思っていたんですよ。
40年越しの思い実現のために、三谷さんが働いていた当時の渋谷を千葉・茂原市に完全再現しました。
三谷幸喜さん:
ほぼ同じようにオープンセットでできたので、すごく僕はうれしかったです。
青井実キャスター:
あれオープンセットだったんですか?
三谷幸喜さん:
そうなんです。全部作ったんですよ。
菅田将暉さん:
はい。僕が作ったわけじゃないですけど、作ってやりました。本当、二十何軒、家がバーって建っている、坂道というか。
三谷幸喜さん:
フジテレビのやけくそな感じがすごく出ていますね。
菅田将暉さん:
なかなか民放のドラマであそこまで、ないと思います。
大規模なオープンセットはもちろん、懐かしの小道具にもこだわったといいます。
一方、菅田さんは劇中で描かれる「ストリップ劇場」を深く知るため、渋谷の店舗を事前取材。
場を盛り上げる「リボンさん」と呼ばれる存在を生で見たようで…。
菅田将暉さん:
本当に、劇中に出てくる「リボンさん」がいるわけですよ。舞台装置の中の一つの演出としてやっているのかなと思っていたらそうじゃなくて、スタッフじゃなくてお客さんで、自分で自らやっていて。合間の休憩でお話させてもらったら、30年ここに通っているって。
三谷幸喜さん:
投げるのは投げられるけど、ガーって回収するのが大変。
菅田将暉さん:
回収して、あれを巻くのが大変なんですよ。
また、菅田さんの役名・久部三成(くべみつなり)は、あのシェークスピアが深く関係しているようで…。
三谷幸喜さん:
僕が初出しの話をしますね。久部さんという役なんですけど、久部っていうのは「マクベス」の「クベ」から取っている。下の名前が「三成(みつなり)」っていうんですけど、「サンセイ」って読むんですよ。「クベサンセイ」は「リチャード三世」のサンセイ。
“三谷ワールド全開”のドラマは、1日午後10時、いよいよスタートです。