石破首相は30日、訪問先の韓国・釜山で記者団に対し、戦後80年のメッセージについて「決して歴史認識を覆すものではない」との考えを強調しました。
メッセージについて石破首相は、「現時点で形式とか内容について、これだということが固まっているものではない」と説明。
そして、8月6日の広島平和記念式典、9日の長崎平和祈念式典、15日の全国戦没者追悼式、9月の国連総会での演説について「一連の自分の考え、私どもの考えに沿って申し上げてきた」とした上で、「決して歴史認識を覆すとか、そういうようなものではない」と述べました。
石破首相は、戦後80年にあわせて見解を、閣議決定が必要な談話ではなく「メッセージ」の形で発表する方針を表明しています。
発表の時期は、10月4日に自民党総裁選が行われ、新総裁が選出された後を検討しています。
政府関係者によると、これまで出された談話を引き継いだ上で戦争が起きた背景を分析し、平和への道筋を示すことに力点が置かれる見通しだといいいます。