静岡県牧之原市や吉田町などでの竜巻被害から1カ月ほどが過ぎようとしています。住宅などの復旧が進められる一方で公共施設の復旧は遅れているようです。
伊藤渚紗 記者:
民家には足場が組まれ復旧の兆しが見えてきている一方、停滞が目立つのがこうした県や市が管理する公共の施設です
周辺の住宅などで足場が組まれ修繕作業などが進む一方、窓ガラスは割れたままで手つかずの状態なのは、牧之原市細江地区の消防団の建物です。
幸い消防車両や機材への被害はなく竜巻の発生直後は対応に当たっていましたが今後の雨や風などでさらに建物が損壊する可能性もあり不安は募ります。
さらに、別の場所でも…。
伊藤渚紗 記者:
牧之原市の市道では大雨の影響で道路が崩れアスファルトの下の地面がむき出しになっています
こうした公共の施設や道路は県や市の予算が確保できなければ復旧作業も思うように進めることができないといいます。
牧之原市内での公共施設の被害は少なくとも13件ありそのほとんどで復旧作業に取り掛かれていません。
こうしたなか、9月30日行われたのが県と牧之原市による調査です。
向かったのは牧之原市内の須々木川。
川ののり面を覆っていたコンクリートがはがれ川を塞いでしまっています。
県と市の職員が復旧に向けてようやく被害状況の把握を始めたところで11月までには終わらせる方針です。
県島田土木事務所企画検査課・高田剛志 課長:
災害の復旧をしていく段取りをしていかないといけないので、その日程に合わせて市と一緒に申請書を作っていくようなそういうことをやっていきたい
台風や大雨など次の災害がいつやってくるか分からないなか鈴木知事は9月30日復旧を急ぐ考えを示しました。
静岡県・鈴木康友 知事:
早急に復旧させるよう担当部局に指示している
道路や河川の護岸など市民生活に影響する公共施設の復旧もいま課題となっています。