10月1日は「コーヒーの日」です。
これは、コーヒーの生産量が世界1位のブラジルで、9月末で収穫が終わり10月1日からコーヒー栽培の新たなシーズンが始まるということで制定されたものだそうで、世界共通の記念日です。

ほっとひと息つく時に飲みたいのがコーヒー。
その香りでリラックスする効果も期待されています。

コーヒーを自宅で飲むとき、手軽なのがハンドドリップ。おいしく入れる方法をその道のプロに伺います。

萬国珈琲長町店 店長 太田恵美子さん
「これは昨年のハンドドリップの競技会で準優勝した時にいただいたバッジになります。」

太田さんは「ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ」という、おいしいハンドドリップコーヒーを入れるための技術を競う大会で準優勝に輝いた実力の持ち主。
長町にある店舗で店長を務めながら、ハンドドリップの腕を磨きました。
そんな太田さんに、おいしいコーヒーを楽しむためのハンドドリップを教わります。

萬国珈琲長町店 店長 太田恵美子さん
「こういったドリッパー、底の面が平らになっているんですね。一旦コーヒーの液がたまってから、下にこの3つの穴から均等に落ちていくので、初めてやる方でも作りやすいようなドリッパーになっています。」

お湯を注ぐのにはドリップポットがオススメ。
コーヒーの苦みを出にくくするため、温度は90度以下にします。
粉はお湯200ccに対しておよそ13g。平らにならしておくとお湯が均等にかかりやすくなります。

準備を終えていよいよお湯を注ぎます。

萬国珈琲長町店 店長 太田恵美子さん
「手早く均等に粉にお湯がかかるようにかけていただいて、大体5回くらいの円でしょうか。30秒くらいしっかり待っていただくと、粉から成分がたくさん出てくるようになりますので、この蒸らし時間はしっかりと取ってください。」

蒸らした後は15秒間隔で2、3回に分けてお湯を注いでいきます。

高橋咲良アナウンサー
「太田さん、ずっと一定のスピードで回していらっしゃいましたよね。」
萬国珈琲長町店 店長 太田恵美子さん
「なるべくいっぱいの量が出ないように、少し傾きを調整しながら。抽出していきました」

高橋咲良アナウンサー
「うわ~いい香り。好きな味ですね。酸味穏やかで深いコクを感じるような。香りをいつも飲んでいるコーヒーよりしっかり感じるような気がします。香ばしくてちょっとした酸味。コクの深いこのコーヒーの旨味はハンドドリップならではかもしれないですね。」

続いては、コーヒー豆の話題!
訪れたのは栗原市築館にある、産業廃棄物処理施設です。

高橋咲良アナウンサー
「こちらの施設、コーヒーと何か関係あるんですか?」
築館クリーンセンター代表 柏木裕さん
「ここでコーヒーの栽培をしています」

こちらの施設では、約800度ある焼却炉で、産業廃棄物を焼却処分。燃やしたごみのリサイクルも行っています。
そんな施設のどこでコーヒーを栽培しているのでしょう?

築館クリーンセンター代表 柏木裕さん
「この一帯がコーヒー(農園)です。全く景観が変わりますよね。これがコーヒーの木でございます。」

こちらの施設では、工場で発生する熱をそのまま活用する方法として、2022年からハウスでコーヒーの栽培を始めました。
活用しているのは、焼却炉を冷ますために使われたお湯。
19棟あるハウスには500本の木が植えられ、昨年度は、約10キロのコーヒー豆を収穫。今後生産量を増すことを目標としています。

実は、植えたのがコーヒーだったのにも訳があるんです。

築館クリーンセンター代表 柏木裕さん
「ご覧いただいたらわかるんですけど、ハウスにしては暗くないですか?
実は屋根の上に太陽光パネルが乗っています。
もともと当社ではお湯を使った農業をやっていまして、お湯とエネルギーを循環させるということを新しく考えたんですね。
太陽光パネルを乗っけて電力をプラント電力として使うということを考えた時に、太陽光パネルの下で育つ作物は何だろうと。
実はコーヒーはあまり直射日光が要らない植物、ということが分かりまして、これはちょっと私たちの計画にぴったり合う植物なんじゃないかと」

栗原産コーヒーの今後について伺いました。

築館クリーンセンター代表 柏木裕さん
「コーヒーというのはお好きな方がとても多くて、自分で焙煎されたりとかされている方もたくさんいらっしゃいます。
栗原の利用していただけるカフェとか(で飲むために)栗原にどんどん来ていただいて、ということができれば活性化してくるんじゃないかなって。」

仙台放送
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