錦江湾の湾奥にある島・新島と桜島を結ぶ行政連絡船「しんじま」が2025年度いっぱいで廃止されることになりました。

民間の海上タクシーが新島との往来を担う見通しだということです。

桜島の北東約1.7キロの沖合いにある新島には、現在1組の夫婦が暮らしていて、観光で訪れる人も多いということです。

行政連絡船の「しんじま」は、桜島と新島を結ぶ市営の定期航路として週3日、1日3往復しています。

市によりますと、北海道知床沖の観光船沈没事故を受けた海上運送法の一部改正で、2026年4月以降、職員の配置が必要となることから、安全運航の体制確保が難しいと判断。

運航形態の検討を進めていましたが、桜島の民間事業者が海上タクシーの開業に向けて手続きを進めていることから、2025年度いっぱいでの廃止を決めたということです。

行政連絡船の運航を巡っては9月1日、NPO法人が運航継続を求め、新島に暮らす夫婦らと共に1万5000人を超える署名を市へ提出していました。

鹿児島テレビ
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