カーリングミックスダブルスのミラノ・コルティナ五輪最終予選代表決定戦は9月28日、北海道・稚内みどりスポーツパークで決定戦第2戦が行われ、小穴桃里・青木豪組が松村千秋(中部電力)・谷田康真組に7対6で勝利。日本代表の座を掴みました。
前日、最終第8エンドに逆転負けを喫した小穴・青木組は2点ビハインドで迎えた第2エンド、江別市出身の青木豪選手(25)がドローショットを決め、3点を奪い逆転に成功します。その後、小穴・青木組は4対4で迎えた第6エンドに複数得点を狙うパワープレーを選択。青木選手がしっかりヒット&ステイのショットを決め2点を加えます。この大会に向け3ヵ月間、東京の国立スポーツ科学センター(JISS)でトレーニングに励み、体重が7キロ増えたという青木選手。第7エンドにテイクショット、さらに最終第8エンドは小穴選手のドローショットをスイープでハウスに運びナイスショットを演出します。終始、試合の流れを渡さなかった小穴・青木組が7対6で勝利し代表の座を手にしました。
青木豪選手は北海道江別市出身で、札幌国際大学大学院在学中の25歳。2016年の五輪代表決定戦では敗れ、悔しい思いも経験しました。「あの時は自分も若すぎて…。負けることは自分にとっても試練だと思う。何が自分に足りないか教えてくれる場。9年、五輪2大会分の時間がかかってしまいましたけど、しっかり繋げられたのは良かった」と負けの経験が生きたとコメントしました。
また、五輪については「僕の夢だった舞台。行きたいなという気持ちはある。絶対に行きたいと思い続けると空回りする自分もいるので、まずは五輪とか考えずに1試合1試合、目の前の試合に勝つことだけを意識したい」と五輪最終予選に向け気を引き締めていました。
カーリングのミックスダブルスは2018年平昌五輪から正式種目に採用。日本はこれまで五輪出場枠を獲得したことはありません。小穴・青木組は12月にカナダで行われる五輪最終予選で出場枠を獲得し、ミックスダブルスで初の五輪出場を目指します。
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