1日も早い生活再建に向け、支援制度の周知を目的とした取り組みです。8月の記録的な大雨で440棟あまりの住宅が被災した玉名市で、26日から地元の大学生たちが各家庭を訪問し、災害見舞金制度などについて知らせる活動を始めました。

玉名市では、これまでに全壊1棟、半壊が169棟など合わせて441棟の住宅被害が確認されていて、土砂の撤去など復旧作業が進められてきました。

その一方で、全壊で3万円、半壊で2万円の災害見舞金が支給される市独自の制度があるものの、その情報が市民に十分行き渡っていないことが課題となっています。

【学生ボランティア】
「こんにちは。玉名市のボランティアセンターです」

26日は九州看護福祉大学の学生ら約10人が、被災の程度が床上浸水以上の住宅を訪問し、住民に災害見舞金制度の申請方法について伝えるなどしました。

【住民と学生ボランティアのやりとり】
住民「(浸水して)靴が浮いたんですよ」
学生ボランティア「玉名市独自の制度、災害見舞金は申請されていますか?」
住民「していないです」
学生ボランティア「準半壊だと2万円の見舞金が出るので」

【住民】
「どこにどうしていいか分からないじゃないですか。ボランティアセンターがあるとは聞いていたが。(来てくれて)助かる」

【九州看護福祉大学4年 鬼木 萌花さん】
「玉名市独自の災害見舞金を知っているか知らないかでは全然違うと思う。継続して
やっていくことが大事だと思う」

学生たちは28日までの3日間で約200世帯を訪問する予定で、玉名市は、
住民から寄せられた情報をボランティアセンターを運営する社会福祉協議会と共有し、今後の支援に役立てたいとしています。

テレビ熊本
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