任期満了に伴う串間市長選挙は9月28日投開票が行われます。

立候補しているのは届け出順に現職の島田俊光候補と新人の武田浩一候補の2人です。
選挙戦は防災センターの建設や串間市民病院の医師の確保などを争点に現職と新人の一騎打ちとなっています。

(江川琴実記者)
「串間市では人口減少と高齢化が進んでいます。こうした中で暮らしやすい串間市をどう維持していくか現職と新人の戦いとなっています」

現職で3期目を目指す島田俊光候補は79歳。
南海トラフ地震など災害時に市民をいち早く救助できる拠点として防災センターを建設したい考えです。

(現職 島田俊光候補)
「今串間の消防団員だけではなかなかそれを守ることができません。3年ほど前から高畑山航空自衛隊と組んで災害の時はいち早く救助に向かうような対策を講じてきたわけです。ようやくそれが具体的になろうとしているわけです」

新人で元県議会議員の武田浩一候補62歳は、防災センターの建設は「現実的ではない」として、車でスムーズに避難できる道路の整備を訴えます。

(新人 武田浩一候補)
「(去年8月の地震で)とにかく渋滞したと高台に逃げる道路が。500メートル、1キロになると車に頼ってしまうのが人間だと思うんですよ。特に高齢者がいたり体の不自由な方がいらっしゃったり、子どもがいらっしゃればそうなると思うので、まず高台に逃げる道路を整備するほうが僕は一番だと思ってます」

また3月に医師が3人辞めた串間市民病院については、経営改善に向けてそれぞれ主張を展開しています。

(現職 島田俊光候補)
「まず病院の医者の確保ですね。しっかりやらなければならないと思いますので、経営的なことは人口減少によって患者が少なくなる。しかしその中に経営をしていかなければならないわけでございますから、効率よい経営の仕方、病院経営をやっていこうと思っています」

(新人 武田浩一候補)
「病院が今回3月に相当もめた関係で市長と事業管理者をしている院長先生の間で、市民から見ると何が問題かわからないが結局財政が悪い、医師が不足している。まずは病院の道筋を付けたいと。それがまず第一の仕事なのではないかと思っています」

串間市は道の駅くしまや消防庁舎の建設など大きなプロジェクトが進む中で市債は増加し、財政調整基金は減少しています。
防災センター建設の是非と串間市民病院の医師の確保や経営改善。
いずれも実現には財源が必要で、市民の判断が問われます。

串間市長選挙の投票は9月28日に行われ、即日開票されます。
有権者は今月20日時点で1万3526人となっています。

テレビ宮崎
テレビ宮崎

宮崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。