ガソリン価格のカルテル疑惑です。長野県石油商業組合は9月19日、「不正競争行為は行わない」などとうたった「コンプライアンス宣言」を出しました。阿部知事は9月25日の会見で「信頼の回復につながるか見ていきたい」と述べました。

県石油商業組合が出した「コンプライアンス宣言」。「不正競争行為を行いません」などと書かれています。

ガソリン価格のカルテル疑惑。2025年6月、第三者委員会は北信支部など3つの支部で価格調整の電話連絡が行われ、組合も黙認し、組織ぐるみでカルテル行為が行われていたと認定しました。

しかし、組合は、「組織ぐるみ」を否定。県は2回にわたって事実関係や再発防止に関する報告を要求しましたが、2回とも内容が不十分として、9月12日に対面の聞き取りも行いました。

その際に報告するとしていたのが「コンプライアンス宣言」です。組合は19日に公表し、22日に県に提出しました。「公明正大な自由競争の実践に努め、不正競争行為は行わないこと」「コンプライアンス違反には厳正に対処すること」などを宣言しています。

阿部知事:
「かねてから、(組合に)県民の皆さまの信頼をしっかり回復してもらいたいと伝えてきているので、今回の宣言がそうしたものにつながるものなのかという視点で県としては考えていきたい」

長野放送
長野放送

長野の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。