大阪市内の国道で車を運転中に窓から手を伸ばし、バイクの運転手の男性を押して転倒させて殺害しようとした疑いで、38歳の男が逮捕・送検されました。被害にあった男性が関西テレビの取材に応じ、事件当時の恐怖を語りました。

25日朝、殺人未遂の疑いで送検された自営業の土山法光容疑者(38)はことし2月、大阪市西淀川区にある片側3車線の国道を軽自動車で運転中に、窓から手を伸ばし、バイクを運転していた男性(当時31)を押して殺害しようとした疑いがもたれています。

付近のドライブレコーダーに事件の様子が映っていたことなどから、警察は土山容疑者の犯行を特定したということです。

土山容疑者と男性に面識はありませんでした。

被害にあった男性が取材に応じ、事件の一部始終を話してくれました。
男性によると、当時、バイクで走行していたところ、後ろから土山容疑者があおり運転をしてきたといいます。

【被害にあった男性】
「後ろから猛スピードで土山容疑者の車が追い上げてくる状況で、こちらに当たるスレスレでした」

男性は接触を避けようと、車線を変更しますが…

【被害にあった男性】
「びっくりしてクラクションを鳴らしたんですが、それが相手の怒りに触れたのか、蛇行運転を始めて…。その後、並走する形で(土山容疑者は)窓ガラスを開けてニヤニヤして自分を見つめてくる感じで。あおり運転が終わったと思ったら並走して窓ガラスから手を伸ばしてきて押し倒される形になりました」

警察によると、男性は転倒し、右の太ももを骨折するなど、全治およそ4か月の重傷を負いました。

事件から半年以上がたった今も男性は恐怖を忘れることはできません。

【被害にあった男性】
「(容疑者が)捕まってホッとしていますが、事件が起きた現場をたまに通ると遭遇しないかなと怖い気持ちになります。事件以来バイクに乗るのが怖いです」

調べに対し、土山容疑者は「バイクの男に文句を言いましたが、バイクを手で押すようなことはしていない」と容疑を否認していますが、警察が当時の状況を詳しく調べています。

関西テレビ
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