伊万里市で計画されている廃棄物の最終処分場について深浦市長が県庁を訪れ、「市民の不安を払拭してほしい」などとする要望書を県に提出しました。
県庁で要望書を提出したのは、伊万里市の深浦弘信市長です。
伊万里市黒川町黒塩地区では廃棄物の最終処分場を建設する計画が進んでいて、今年、県から事業者に設置許可が出されています。
要望書では、市民の不安を払拭するため県が説明責任を果たすことや、市民の理解なしで着工しないよう事業者に要請することなど4項目を求めています。
【伊万里市 深浦弘信市長】
「処分場関係についての住民の理解がまだ十分できていない。伊万里市民に対する説明会等の準備をしたいし、それには事業者や県も参加していただき、市民の皆さんの理解を深めていきたい」
一方、引馬副知事は、「市が今後どう考え動くのか言及されていない」として、要望書に「違和感がある」と指摘しました。
【引馬誠也副知事】
「地元住民に対してどういうふうに向き合うのか、これは伊万里市がまずしっかりと向き合っていただく。その過程で説明会を重ねていく、そこに県として協力をということであれば協力をする」
設置許可をめぐり、県は事業者からの申請を受け市に意見を照会した際、“反対の意見はなかった”としています。