「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から5年前の2020年9月24日、大正時代から福山の人たちに親しまれてきた大衆食堂が、惜しまれながら閉店を迎えました。
福山市中心部にある大衆食堂の「稲田屋」創業は1919年の老舗です。
ホルモンを砂糖・醤油、秘伝のタレで甘く煮た看板メニューの関東煮や肉丼ぶりは、福山市民のソウルフードとして長年、親しまれてきました。
しかし店主の体力の問題や新型コロナの影響から閉店を決めました。
最後の営業日、店の前には開店前から100人以上の長い行列が…
思い出の味を最後にもう一度口にしようと多くのファンが駆けつけました。
【客は】「やっぱりこれよね、よそとは違う」
【稲田屋・稲田正憲店主】
「本日をもって閉店いたします。ありがとうございました」
大正から令和まで、世代を超えて地域に愛された名店が惜しまれながら暖簾を下ろしました。
「稲田屋」の関東煮は福山市に本社を置く「阿藻珍味」が「稲田屋」からメニューやノウハウを譲り受け、現在「さんすて福山」やオンラインショップなどで販売しています。