今回の国連総会では、中東情勢をめぐり、パレスチナの国家承認を表明する国が相次いでいます。
石破首相は「『するか否か』ではなく『いつするか』の問題」と述べ、将来的に国家承認する可能性を示唆しましたが、トランプ大統領は反対しています。
青井実キャスター:
パックン、こうした動きはどう見ますか?
SPキャスター パトリック・ハーラン氏(パックン):
トランプ氏は喜んでいないと思いますよ。各国はトランプ氏を怒らせたくないのは事実です。6年前、国連での演説をみんな笑っていましたけれども、今回は静かにうんうんと聞いていましたし。不利な貿易合意も結んでいますけど、ここでパレスチナを承認しても、そこまで反感を買わないとみんな判断していると思います。
一方で、フジテレビ国際取材部の江藤仁デスクによりますと、「一般的には国家承認には4つの要件があるといわれる。ただパレスチナは政府が機能しておらず要件を満たしているとはいえない状況」といいます。
国家承認の4要件とは、「永続的な住民」「他国と関係を結ぶ能力」「明確な“領土”」「機能する政府」です。
宮司愛海キャスター:
こういったことがあっても承認せざるを得ないような状況にあるということでしょうか、世界的には。
SPキャスター パトリック・ハーラン氏(パックン):
他の3つはいずれそろってくるから、今のうちに承認して後押ししましょうよというのが今回の動きかなと思うんです。各国の民意を世界に意思表示するための大事な手段かなと思います。
日本においては、国民が大きな声でそれを認めるまでは政府が動かないかなと思うんですけどね。
宮司愛海キャスター:
今後もしかしたら、そういった声が高まると変わっていくかもしれないということですね。
SPキャスター パトリック・ハーラン氏(パックン):
可能性は十分あると思います。