危険度の高い病原体を研究する長崎大学のBSL-4施設に反対する市民団体や地元住民が、23日、大学の前で「施設の稼働は許さない」などと抗議しました。
長崎大学の坂本キャンパス前に集まったのは、BSL-4施設に反対する地元の住民など約130人です。
2025年1月、国は長崎大学のBSL-4施設を危険度の高い「一種病原体」を扱う施設に指定しました。
施設に反対する市民団体は、2025年7月、国に対し指定の取消しを求める訴えを起こしました。
BSL-4施設計画の差し止めを求める会 山田一俊 代表
「BSL-4施設で(今まで)事故は起こらなかったのでしょうか」
「人が住んでいるところにこういうものをつくるのは、常識的に考えられない」
会のメンバーは「施設が住宅地や活断層のそばにあるのに事故や地震の対策が不十分」などと主張し、「絶対に稼働させてはいけない」と訴えました。
施設の廃止などを求めて、署名活動も行われました。
都内や福岡など県の内外から施設に反対する人たちが集まり、「長崎だけの問題ではない」として、行動や連帯を呼びかけました。