日本古来の「たたら製鉄」を受け継ぐ島根県奥出雲町の「日刀保(にっとうほ)たたら」の操業責任者「村下(むらげ)」が就任後、初めての操業で生み出した日本刀の材料「玉鋼」を丸山知事に贈りました。
島根県庁を訪れたのは、奥出雲町の「日刀保たたら」の操業責任者「村下」に2024年7月に就任した堀尾薫さん。
2025年1月から2月にかけて行った就任後、初めての操業で生み出された玉鋼を丸山知事に贈りました。
玉鋼は、日本刀の材料になる純度の高い鋼です。
日本美術刀剣保存協会「日刀保」が奥出雲町に残された「たたら」を1976年に復元し、今も「村下」を含む13人が伝統的な技術を継承しながら年間6トンの玉鋼を生産しています。
「日刀保たたら」・堀尾薫村下:
師匠、そして歴代村下の教えを忠実に守って、今度は令和の玉鋼を自分たちが生み出して、日本刀を守っていこうじゃないかと思っています。
記念の玉鋼を届けた堀尾さんは、苦難があっても先代から受け継いだ技術を守り続けたいと決意を新たにしていました。