スポーツや文化活動の地域クラブを集めた子ども向けの体験イベントが、長野県松本市で開かれました。部活動の地域移行が進む中、クラブの取り組みを知り、選択肢になればとしています。

ラグビーに剣道、太鼓にマージャンも。体育館の中で子どもたちがスポーツや文化活動に取り組んでいます。

松本市で行われた「地域クラブ体験会」です。松本市内などで活動する17種目・21団体の地域クラブが一堂に会し、訪れた子どもたちが興味のある活動を体験していました。

剣道の指導:
「(竹刀の)糸を上にして持って右手を前、左手をここに」

市内から(7):
「新聞紙破ったり、たのしかった。(竹刀は)けっこう重かった」

保護者:
「部活が中学校でなくなるということで、下の子はどんなことに興味があるのかなと。より専門的な人たちが教えていただけるなら(地域移行も)メリットもあるのかなと」

中学校の部活動をめぐっては、少子化で学校ごとの活動の維持が難しくなっていることや、教員の負担軽減などを背景に、地域のクラブや団体に移行する「地域移行」が進められています。

部活動がなくなると、子どもたちがスポーツや文化活動に触れる機会が減るとの懸念もあり、松本市教委が体験会を主催しました。

松本市教育委員会・幅誠一郎さん:
「学校の中で今までは部活説明会がありましたが、今後はこういうクラブ説明会、合同説明会が必要と感じて企画した」

午前中から400人を超える親子連れが訪れ、クラブの担当者の指導を受けながら、体験していました。

市内から(6):
一番楽しかったのは(ゴールに)入れられたところ。バスケとかサッカーとかバドミントンとか、いろんなことやってみたくなった」

保護者:
「気軽にいろんな競技が見られそうなのでいいかなと」

市内から(7):
「(フェンシングを体験して)当てて、勝ったところがたのしかった」

保護者:
「どんどんやってほしいですね。子どもの可能性を広げるために。個人競技にしろ、団体競技にしろ、心を育む部分も育てていけたら」

松本市教育委員会・幅誠一郎さん:
「将来、自分がやってみたいことを見つけるきっかけになれば」

長野放送
長野放送

長野の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。