熊本・開新高校出身でプロボクシングの前世界チャンピオン、重岡兄弟の兄・優大さんが9月21日に行われたイベントに登場。硬膜下血腫で開頭手術を受けてリハビリ中の弟・銀次朗さんについて思いを語った。

重岡兄弟の兄・優大さんにIBFがベルト

9月21日に熊本・宇城市で行われたボクシングのイベント。大人から子供まで多くのファンやアマチュアボクサーが詰めかけた。冒頭、リング上には8月に引退した前WBC世界ミニマム級チャンピオン重岡優大さんの姿があった。

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優大さんは「弟(銀次朗)はいま回復傾向にありますし、口からも食事できるようになって、僕も弟が皆さんに会うことができる場所をこれから作っていきますし、それが今の僕の夢なので」と観客に話した。

優大さんは、硬膜下血腫の開頭手術から現在リハビリ中の弟、前IBF世界ミニマム級チャンピオンの銀次朗さんをサポートするため引退を決意した。〈第二の人生を共に歩もう〉という兄弟愛に対して、今回メジャー団体のIBF国際ボクシング連盟から『名誉王者』の称号と共に、特別ベルトが贈られた。

優大さんは「弟、銀次朗のことを忘れないでいてあげてほしい。これからも重岡兄弟を見ていただけたら、僕たち頑張れるので。そしたらこの話題も明るくなると思うので。どうぞ、これからもよろしくお願いします」と話し、弟・銀次朗さんにベルトを見せたいと観客に伝えた。

具志堅用高さんや福原辰弥さんも参加

会場では『カンムリワシ』のニックネームでおなじみの具志堅用高さんが、入院中の銀次朗さんのためにとチャリティーサイン会を開催。世界王座13回の防衛記録を持つ元チャンピオンは笑顔で色紙にペンを走らせた。

また、主催者で元WBO世界ミニマム級チャンピオンの福原辰弥さんが2分2ラウンドのエキシビションマッチを披露。子どもたちのマスボクシングやスパーリング大会もあり、会場は大いに盛り上がった。

今回、銀次朗さんあてに集まった募金は全額、治療やリハビリの費用に充てられるという。主催者によると、今後もイベントを通じて、ボクシングの振興と重岡兄弟の支援を行う方針だ。

(テレビ熊本)

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