"韓国スルー"

アメリカのポンペオ国務長官は10月7日に韓国を訪問する予定でしたが、トランプ大統領の新型コロナウイルス感染などを受け急遽中止となりました。しかしポンペオ長官は日本だけは予定通り訪問。日米豪印の4カ国外相会談に参加し、対中包囲網である「自由で開かれたインド太平洋戦略」に向けた連携を確認しました。安全保障はアメリカに、経済は中国に依存する韓国にとって、インド太平洋戦略はアメリカが迫った「踏み絵」です。ポンペオ長官の「韓国スルー」を受け、米中どっちつかずの韓国外交を危惧する声が大きくなっています。(ソウル支局 熱海)

「天空の鏡」が

「天空の鏡」とも呼ばれ人気の中国西部・青海省にある塩湖ですが、国慶節期間中の休みともあって、大勢の観光客で賑わっています。人や周りの風景が鏡のように湖に映り込み、千と千尋の神隠しの名場面のようだとも言われるチャカ塩湖。海抜3100メートルのこの場所は、かつては秘境のような場所でした。しかし、その美しさからSNS映えする写真が撮れると評判を呼び、連休ともなると観光客が殺到するようになりました。小さな集落だった街の経済は急速に発展し、ホテルや商業施設が立ち並びます。しかし、観光客の急増による渋滞やゴミの投げ捨てなど新たな問題も生じています。(北京支局長 高橋)

まるで「千と千尋の神隠し」のあのシーン
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名物「人間遮断機」

国慶節の連休で多くの人が上海を訪れています。連休中には国内で5億人以上の人が移動するといわれ上海の観光地も大混雑でした。そこで登場したのがマスク姿の武装警察。行進して通行人の前に立ちはだかります。国慶節名物の人間遮断機です。その後信号が青になると人間遮断機は道路の中央に向かって行進、それに合わせて通行人も歩き始めます。例年との違いはマスクをつけていることです。そして一糸乱れぬ動きで通行人と車の列を統制します。今年は新型コロナウイルスの影響で海外に行けず、多くの観光客が上海にも集まってきました。この観光客の足が再び海外に向く日はいつ来るのでしょうか。(上海支局 田中)

人、人、人・・・

"マスターK"逮捕

ツイッター上でマスターKを名乗り、タイで違法に大麻を栽培していた日本人の男が逮捕されました。タイでは医療用大麻については、すでに合法化されていて栽培の許可を受けていれば違法ではありません。しかし、嗜好用大麻は違法で重罪です。逮捕された男は医療用大麻の栽培許可を持っていないにもかかわらず、自ら「政府公認」の栽培者と称して、大麻を栽培していました。合法的な大麻栽培が広がるにつれて医療用の大麻が「嗜好用」に流れるおそれがありますが、タイ当局は今回の事件と同様引き続き、この線引きを厳格に運用していく方針です。(バンコク支局 武田)

休演が続くブロードウェイ

新型コロナウイルスの影響で7か月近くが経っても未だ休演が続いているブロードウェー。ミュージカルなどの劇場が並ぶこちらの通りは、ご覧のように今も閑散としています。そんな中、すぐ近くのタイムズスクエアに、ブロードウェーのスターたちの美しい歌声が響くサプライズがありました。これはボランティアの俳優たちが、ニューヨークの経済再建にはブロードウェ-ミュージカルの存在が不可欠だとアピールするために行ったものです。ブロードウェーは2021年1月3日まで休演が決まっていて興行主たちはもはや政府の支援なしには再建はないと訴えています。(ニューヨーク支局 新庄)

異例尽くめの言動

首都ワシントン近郊の病院に来ています。新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領は、なかば強行に退院しましたが、異例尽くめの言動が物議を醸しています。入院中は、200人近い熱烈なサポーターがここから、一日中声援を送り続けました。ある男性は、飛行機で5時間かけロサンゼルスから訪問。別の男性は、3泊4日で病院前に泊まり込みました。トランプ大統領はサポーターへのサプライズとして入院先からまさかの外出も決行、車から手を振って見せました。全米が注目した大統領の「入院劇」、支持者による賞賛の一方で、反発や批判も激烈です。今後トランプ大統領がどこまで巻き返せるのか、目が離せません。(ニューヨーク支局 中川)

1億500万円の肖像画

オスマン帝国の歴代皇帝の中で一番有名な、メフメト2世の肖像画の一般公開が始まり、市民の関心を集めています。ルネサンス期に活躍したイタリア人画家、ベッリーニが描いたとされるこの肖像画は、2020年6月、ロンドンで行われたオークションで、イスタンブール市が落札しました。その額、日本円でおよそ1億500万円。コンスタンチノープルを征服しオスマン帝国繁栄の礎を築いたメフメト2世は「征服王」のイメージが強い一方、西洋文化をこよなく愛したとされます。異なる宗教の共存にも寛容だったというメフメト2世。里帰りした肖像画をトルコの人々はどう見るのでしょうか。(イスタンブール支局長 清水)

里帰りしたメフメト2世の肖像画

注目のハエ

今回の選挙戦、最初で最後の副大統領候補の討論会は、トランプ大統領の新型コロナ感染で注目度が一気に高まる中で行われました。感染対策のため、ペンス副大統領とハリス上院議員の座る位置は3.6メートルあまり離され、2人の間には急遽、透明の板を設置。中に入れなかった観客は会場周辺に集まって声援を送り、取材するメディアも建物の外から中継リポートを行いました。そしてこのメディアスペースに入るにも、PCR検査を受け、陰性を示すリストバンドをもらう必要がありました。厳戒態勢の討論会で、新型コロナ対策以上に全米の話題をさらったのは、ペンス氏の頭にとまった1匹のハエでした。(ロサンゼルス支局長 益野)

話題をさらった1匹のハエ

授賞式はリモートで

10月5日から、ノーベル賞受賞者の発表が始まりました。イギリスでは誰がどの賞を受賞するか、例年賭けの対象となりその予想で盛り上がります。例えば平和賞をめぐっては「友達はトランプ大統領が取るって言ってる!賭けた時のオッズ(掛け率)は100倍だって!」とか、「ニュージーランドのアーダーン首相が人気ね!」などとSNSでも話題集中。一方、12月の授賞式はリモートでの開催となり、開催地のスウェーデンでも伝統的なセレモニーは見送られました。
スウェーデン在住16年のイリエン・河野仁美さんは「毎年家族と一緒にノーベル晩餐会を(テレビで)見ながら食事をするのですが、今年はないのでちょっと残念だねと話しています」と語りました。(ロンドン支局 小堀)

世界を魅了した「KENZO」

世界的なファッションデザイナー・高田賢三さんが新型コロナウイルスに感染して死亡したことは、フランス人たちに大きな衝撃を与えました。「KENZO」で知られる高田さんは1970年にパリにブティックを開いて以来、独創的なデザインや色使いでフランスをはじめ世界中の人たちを魅了してきました。その訃報に、マクロン大統領夫妻も、「高田さんのキャリアに敬意を表し、家族たちに哀悼の意を捧げる」というメッセージを発表しました。フランスが愛した偉大な日本人デザイナー「KENZO」今も感染者が増え続ける中、パリの人々は特別な思いでその死を悼んでいます。(パリ支局 藤田)

 

【取材:FMM海外特派員取材班】