米国・ワシントン

アメリカの伝統的な祝日・感謝祭を物価高が直撃、国民から不満の声が挙がっています。11月25日の感謝祭は、家族で七面鳥の丸焼きを食べるアメリカの重要な祝日です。この日国民の9割が食べるという七面鳥は史上最高値となり、価格が2倍に跳ね上がったところも。

原因は、新型コロナウイルスの影響で農家が七面鳥の生産量を減らしたことや、輸送費などのコストが増加したことです。不満の矛先はバイデン政権へと向かい、支持率は41%と、大統領に就任以来、最低を更新しました。クリスマスが控える中、止まらない物価の高騰。政府の対応次第では、不満がさらに高まる可能性もありそうです。

七面鳥は史上最高値となり価格が2倍に跳ね上がったところも
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中国・上海

税務当局に巨額の脱税を指摘された有名インフルエンサーのSNSは、現在、書き込みができない状態になっています。中国のネット通販などでインフルエンサーとして知られている朱宸慧(しゅ・しんけい)さんと林珊珊(りん・さんさん)さん。2人は上海などに会社を設立し、個人の所得を会社の収入に見せかける手口で脱税していたとされ、追徴課税や罰金など2人あわせて16億円以上の支払いを命じられました。11月11日の独身の日セールス期間中も人気ランキングの上位に入り、1000万人規模のフォロワーがいた2人。

共同富裕を掲げる中国政府は著名人への締め付けを強めており、処分発表後、2人はそれぞれのSNSアカウント上にお詫びコメントを掲載しました。

11月11日の独身の日セールス期間中も人気ランキングの上位に入っていたが・・・

韓国

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない韓国。文政権の『ウィズコロナ』政策は窮地に陥っています。韓国では1日の新規感染者が初めて4千人を突破し、重症者数も過去最多を更新。特に深刻なのが、ワクチン接種から時間が経った高齢者などの『ブレイクスルー感染』です。4月はわずか2人でしたが、11月は1万5千人を超えました。

高齢者の多くが接種したのはアストラゼネカ製で、他のワクチンに比べ免疫効果が低下しやすいとの調査結果も出ています。韓国メディアは政府の追加接種への見通しが甘かったと指摘。『K防疫』と称する感染対策の成果をアピールする文大統領ですが、感染収束の決め手はなく焦りも透けて見えます。

韓国で深刻化する「ブレイクスルー感染」

タイ

タイのサッカー少年たちが奇跡の生還を果たしたタイ北部の洞窟ですが、現在は看板や、遊歩道が設置されすっかりと観光地となっています。2018年、洞窟に閉じ込められたサッカーチームの少年12人とコーチ1人が奇跡の生還を果たしてから3年余り。周辺には土産物店が並び洞窟の中の道も舗装され、説明の看板が並びます。

新型コロナウイルスの影響で閉鎖されていましたが、10月に半年ぶりに再開すると週末には1000人以上が訪れる人気となっていました。映画化やドラマ化も予定されるなど、まだまだ人気は衰えておらず、観光による経済復活を急ぐ地元からも期待を集めています。

タイのサッカー少年たちが閉じ込められた洞窟(写真は当時)

米国・ニューヨーク

感謝祭からクリスマスへと続くホリデーシーズンを迎えたタイムズスクエアは2年ぶりに華やかさを取り戻し、心躍らせる人たちでにぎわっています。9月に公演が再開されたブロードウェーミュージカルの客入りは順調で、売り上げはコロナ前の9割近くまで回復しています。

ブロードウェーのガイド:「(売り上げが)いい公演と悪い公演が混在しています。メジャーなミュージカルは好調で、ウィキッドやライオンキング、ハミルトンはみんなのお気に入りです。」

一方、中小の劇場では見込みほど客が戻ってない公演や、予定より早く打ち切られるものもあり、格差拡大が懸念されています。そこで期待されているのが、ワクチン接種で入国制限が緩和された外国人観光客。ブロードウェー完全復活の「キーパーソン」となりそうです。

ブロードウェー完全復活のキーパーソンは外国人観光客

米国・ロサンゼルス

バスケットボールファンにとって聖地とも言える競技場の名前が変わることになりました。NBAの強豪、レーカーズやクリッパーズなどが本拠地を置く「ステープルズセンター」は1999年の完成以来、事務用品大手ステープルズの名前で親しまれてきました。2020年、レーカーズのスター選手・コービー・ブライアントさんが亡くなった際には、世界中からファンが集まり、追悼式が開催された場所でもあります。

このほど、暗号資産の取引所「クリプトドットコム」が新たにネーミングライツを獲得し、名前が「クリプトドットコム・アリーナ」に変わります。契約額は20年で7億ドル、およそ800億円で、スポーツ史上最高規模とされ、暗号資産の台頭を印象付けました。

「ステープルズセンター」は「クリプトドットコム・アリーナ」へと生まれ変わる

フランス

12月も近づき、街はすっかりクリスマスの装いとなっています。2020年のこの時期は、新型コロナウイルスの影響で外出が原則禁止され、人影もまばらでしたが、今はクリスマスらしい賑わいが戻って来ました。パリ中心部のデパートでは、1年がかりで準備してきたというクリスマスの飾りが訪れる人たちを楽しませています。

女性:「とてもきれいで素敵だわ」
男性:「ロックダウンもないし、開放的だよ」

賑わいの一方、フランスでは、1日あたりの陽性者数が3万人を超えていて、このまま無事にクリスマスを迎えられるのか、心配は尽きません。

1年がかりで準備してきたというクリスマスデコレーション

英国

新しい「日本の味」がやってきました。それは、このお菓子・バウムクーヘンです!ロンドンでは日本の味は大人気です。そんな中、神戸の老舗菓子メーカー・ユーハイムが、AI搭載の職人ロボ「THEO(テオ)」くんをロンドンのカフェに導入。熟練した職人が作るのと同じクオリティのバウムクーヘンの販売を始めました。

意外なことにバウムクーヘンは、ヨーロッパでは日本のように親しまれていないんです。ユーハイムは新たなマーケットを開拓する狙いでしたが、コロナによる人手不足が発生し職人確保が困難に。そこで「THEO(テオ)」くんの登場となりました。

食べた人:「こんなの初めて。本当に感動したわ!」

最新技術で作られた「日本の人気洋菓子」がロンドンの人を魅了します。

AI搭載の職人ロボ「THEO(テオ)」

中国・北京

実際に競技が行われるこちらの会場には多くの関係者や選手たちが集まり、大規模なオープニングセレモニーが行われています!11月24日にパラリンピック開幕までちょうど100日を迎えた北京。大会を機にスロープや点字ブロックの設置など市内のおよそ29万カ所で、バリアフリー対応が進められていますが、市民からは不満の声も聞かれます。

車椅子を押す男性:「車椅子を押すのが大変な急角度のスロープもある」
視覚障害者:「自転車の止め方が雑でぶつかったことがある」

点字ブロックの上に自転車が止められていたり、市内には多くの段差もあるなど、2度目のパラリンピック開催までに障害者も生活をしやすい社会にどこまで近づけるかが課題です。

パラリンピック開幕まで100日を迎えた11月24日、大規模なオープニングセレモニーが開かれた

ロシア

ロシア中部のカザンで、公共交通機関の利用にワクチン証明の提示が必要となり、一部で混乱が発生しました。公共交通機関の利用にQRコードによるワクチン証明が導入されたのはロシアでは初めてで、初日は混乱が相次ぎました。QRコードを持っていない500人以上の乗客が地下鉄から降ろされたり、路面電車でQRコードの提示を拒否した乗客が降車せず、運行が遅れたりしました。

プーチン大統領は3回目のワクチン接種を発表し、改めてワクチンの安全性をアピールしましたが、国民の接種率は37%にとどまっています。ロシア政府はワクチン接種促進のため、2022年2月にも全土でQRコードを導入する方針です。

公共交通機関の利用にワクチン証明の提示が必要となったカザン

トルコ

私はいま、トルコで一番高い建物の展望台に来ています。ご覧のように、イスタンブールの絶景を360度、見渡すことができます。地上45階建て、海抜587メートルの「チャムルジャタワー」。丘の上に元々30本近く建っていた電波塔を一掃し、展望台を兼ね備えたテレビ・ラジオ塔として2021年オープンしました。

ガラス張りの展望台はぐるりと一周でき、その下の階にあるレストランは週末は予約で一杯です。塔のデザインはトルコの国花、チューリップのつぼみがモチーフで、遠くからでも目をひきます。コロナ収束に向けたイスタンブールの新たな観光スポットとして、今後、人気となりそうです。

展望台を兼ね備えたテレビ・ラジオ塔 「チャムルジャタワー」

【取材:FNN海外特派員取材班】