自民党総裁選の22日の告示を前に、林官房長官は防災体験学習施設を視察したほか、谷垣禎一元総裁と面会した。
林長官は21日、東京・江東区の東京臨海広域防災公園内にある防災体験学習施設「そなエリア東京」を訪問。
被災地や避難場所を再現したエリアなどを視察し、地震の揺れを疑似体験できる車両で、東日本大震災の揺れを体験するなどした。
視察後の記者団の取材に、林長官は「それぞれの災害時の対応によって得られた知見をいかに共有し、そして新しい災害が起こった時に臨機応変に生かしていくことが大事だという観点から、防災庁(の設置)ということになった」と述べた。
そして、「知見・経験を生かして、次の災害に生かせるような仕組みをしっかりと作っていきたい」と強調した。
一方、林長官は、視察に先立ち自身のSNSで、自民党の谷垣元総裁と面会したことを明かしていて、記者団に対し、谷垣氏から「今、内外ともに非常に厳しい状況にあり、こういう時は、あなたのような経験がある人にしっかりと対応してもらうことが大事だ」と伝えられたと説明した。
林長官は、「自民党が野党の時代に、もっとも厳しい党運営をした谷垣元総裁の言葉は、非常に胸にしみるものがある。これを励みとして、総裁選を戦っていく糧にしたい」と語った。
谷垣氏との面会には、中谷防衛相も同席した。