去年7月、上越市内の道路で測量作業を行っていた50代男性が熱中症を発症し、その後療養のため4日間休業したにも関わらず、労働基準監督署に報告する義務を怠った疑いで、男性が勤めていた測量設計会社とその会社の代表が書類送検されました。
書類送検されたのは、上越市の測量設計会社とその会社の代表を務める男性(61)です。
上越労働基準監督署によりますと、去年7月20日、上越市内の道路で測量作業を行っていた従業員の50代男性が重度の熱中症を発症し、その後療養のため4日間休業したのにも関わらず、会社は上越労働監督署長に報告していなかったということです。
労働安全衛生法では、労働者が労働災害によって死亡または4日間以上休業した時は、延滞なく所轄の労働基準監督署長に発生状況等を報告することが規定されていますが、会社の代表は男性が休業してから1年間報告をしていませんでした。
男性はすでに会社を退職しています。
今年6月に熱中症を発症し療養した男性から、上越労働基準監督署に相談があったことで今回の事案が発覚しました。
上越労働基準監督署管内では、去年1年間で50件の労災請求があったということです。