2025年夏、鹿児島市で開催された「錦江湾サマーナイト大花火大会」で有料観覧席の一部に花火が目の前の木に遮られ見えづらい場所があったとして、大会の実行委員会は19日、対象者に返金などの対応を取ると発表しました。

8月23日に開かれたサマーナイト大花火大会は鹿児島港本港区を舞台に約1万5000発の花火が打ち上げられ、15万人を超える観客でにぎわいました。

実行委員会によりますと、ウォーターフロントパークの芝生広場に設けた有料観覧席のうち、4人まで利用できる8000円のB升席を購入した観覧者から、前方にある高さ約6メートルの木で花火が見えづらい場所だったとする苦情が寄せられたということです。

これを受けて実行委員会は19日、芝生広場に立つ2本の木の後ろにあるあわせて24のB升席を対象に、対応策を発表しました。

具体的には、チケット代8000円を全額返金するか、次の大会で同じく4人まで利用可能な1万2000円相当のA升席のチケットを受け取るか選択してもうらうということです。

実行委員会では「残念な思いをされた方に対して心よりおわびします」とコメントしています。

対応を巡っては一部メディアで観覧者の声が取り上げられたことで、19日午前8時までに実行委員会の主催者を務める鹿児島市に対し、返金対応を求める声が26件寄せられていたということです。

鹿児島テレビ
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