アンパンマンの生みの親で知られる、やなせたかしさんの初めての大規模な巡回展が19日から鹿児島市のかごしま近代文学館で始まりました。
19日から鹿児島市のかごしま近代文学館で始まった、やなせたかし展「人生はよろこばせごっこ」。
高知県にある、やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム開館30周年を記念した、はじめての大規模な展覧会です。
漫画家、詩人、絵本作家、イラストレーターなど多彩な活動を行ってきたやなせさんが描いた原画約200点を中心に、「漫画」、「詩」、そして「アンパンマン」など5つのテーマでやなせさんの作品をひも解いています。
会場には、お母さんと一緒にやってきた小さなやなせファンの姿も。
そんな子どもたちの目を釘付けにしたのはー
「とんとんとんとんアンパンマン」
「アンパンマン。ジャムおじさん。カレーパンマン。しょくぱんまん」
苛酷な戦争体験などから「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」を問い続けた、やなせさんがたどり着いたものー
それは、かっこ悪くても、本当に困っている人に一片のパンを与えられるヒーロー像、アンパンマンです。
子どもたちも大好きなアンパンマンに夢中のようでした。
来場者
「アンパンマン大好きです。楽しいね。いっぱいアンパンマンいて」
「違う(いろんな)時代を経てのアンパンマンなんだなって。アンパンマンじゃない絵も(子どもが)割と見ていて引きつけるものがあるんだなって」
やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム振興財団・仙波美由紀事務局長
「やなせのアンパンマンを生み出すまでの、それまでの苦労した作家活動であるとかアンパンマンとともに見出した人生観とかを関心を持って、共感をして頂いていると思う。今回の展覧会ではその原点となっているような自筆原稿をたくさん展示している。じっくりご覧いただければうれしい」
やなせたかし展「人生はよろこばせごっこ」は10月20日まで鹿児島市のかごしま近代文学館で開かれています。
20日は学芸員によるギャラリートークも予定されているということです。