えびの市長選挙は21日投開票が行われます。

立候補しているのは届け出順にいずれも無所属・新人で森賢治候補、中山義彦候補、遠目塚文美候補の3人です。

えびの市の人口は1万5632人とこの5年間でおよそ2000人減っています。
高齢化率は今年4月1日時点でおよそ46%と、少子高齢化が進んでいます。

(早瀬純哉記者)
「人口減少や高齢化を正面から受け止め、いかにしてこれまで停滞していた経済を成長させるか。選挙戦では3人がその適応策について持論を展開しています」

営業職などを経て、今は米やくわいを生産する森賢治候補、61歳。
市役所に営業部を新たに設け、農産品や工芸品をセールスし、ふるさと納税の寄付額を現状のおよそ3億円から20億円に増やしたいと訴えます。

(森賢治候補)
「自ら外に出てトップセールスができる。行政能力プラス売り込んでいく力がえびの市長には求められている」

森候補は私立大学誘致による医学部の新設などを盛り込んだ「医療と福祉のまちづくり」を訴えています。

(森賢治候補)
「メディカルタウンの構想を実現することによって、経済効果が年間100億円と言われている。750億円GDP達成は間違いない」

中山義彦候補77歳は、今年4月に値上がりした水道料金や燃料費の支援、市民税の減額などによる物価高対策を掲げています。

「行政改革への本気度を示したい」と、市長の給料の30%減額も主張しています。

(中山義彦候補)
「物価高で生活が厳しくなっている中で、なかなか笑顔がない。安定した先が見えるようなえびのではないというところなので、そこが見えるように政策を打ち出していきたい」

中山候補は11区画中7区画が残っている、えびのインター産業団地への企業誘致を進め経済の活性化につなげたい考えです。

(中山義彦候補)
「産業団地にまちづくりをするというのが最初のコンセプト。市議会議員時代に何十回と個人的にお世話になった企業に会いに行った。それをいかして、今度は市長として2倍3倍の力を尽くして、産業団地を完成させたい」

遠目塚文美候補は49歳。市議会議員を3期12年務めました。

遠目塚候補はえびの市立病院での産前産後ケアの充実や、新たな産婦人科病院の誘致を掲げています。

(遠目塚文美候補)
「えびの市は産婦人科、お産ができる施設が西諸圏内にないので安心して生み育てる環境がなくなっている」

また、子育て支援の拡充を政策の柱に小学校のトイレの洋式化や体育館の空調の整備などを進めるとしています。

「子供たちに故郷への愛着を持ってほしい」と話し、高校生などと協力して子供の居場所づくりの実現を目指します。

(遠目塚文美候補)
「(子供が)まちづくりに携わることで、自分たちの声が市政に反映されるんだ、投票権はないがまちづくりに参画できるんだという気持ちを持ってもらえる」

経済振興策は年齢や障害の有無に関係なく楽しめる観光地づくりなどを掲げています。

えびの市の有権者数は9月14日時点で1万4445人。えびの市長選はあさって日曜日の21日に、市内28カ所で投票が行われ即日開票されます。

テレビ宮崎
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